前の回申した通り、人は幼年時代―青春時代―成熟時代ー老成時代に突入する
青春時代は十人十色で、ある無しは別で、人の一生は悔いを残さないのが大切である。
読者の皆さん、今日からでも遅くはありません、「あぁー良い人生であった」と言う人生を作って見ましょう。
それがたとえ一週間であろうが、一か月であろうが作ろうと思えば出来るものです。
さて私の青春時代は、先日断捨離を行っていましたら、箱の中から手紙が出て来ました。
その手紙をここで紹介する
今は通信手段はスマホ、パソコンとありますが、ない時代は手紙か惟一の通信でありました。
私は中学三年生ー高校生-結婚する二年前頃までペンフレンドの友がいて文通していました。
また高校を卒業して、岡山県立、中国四国酪農講習所に進学し、夏休み休暇で帰省した際、行く列車の中で
前の席に居合わせたのが佐賀県立高校の修学旅行生(女)でこの人ともペンフレンドになりました。
夏だから海の景色を・・・
先ずは当初からの人、江本八千代
「やぁーどうも有難う、いくらでしたの正直におっしゃつてください。わざわざ迷惑じゃなかったですか?
ごめんなさいネ、勝手な事ばかり注文しちゃって、悪かったなぁ~でも私、しおりなんか集めることが大好きなんだもの。
今持っているしおりと言えば、京都、東京、奈良、大阪、別府、出雲くらいなもの、つまんなにでしょう。
高かったでしょう、でもお金のほうだけは言うてちょうだいネ、たのむ/男は、はきり言うべきよ、わかっているの?
写真写しに行くの何か分け入ったの、ただ写しに行こうといったの?友達変に思はなかったの?
あのしおりにあるの皆覚えてるわ、ただ山だけは登らなかったですもの、五年生の時だからもう七年にもなるわ
あの時は一つ一つ皆覚えているの、出発から着くまで、おかずまで全部。
話は別だけど、手紙(封筒)見て山本京子てどこの人かって聞くのよ父が、だから私黙っていたの、どう答えないのかわからないもんだもの、そしたら花王区かって言うでしょう私はほっとしたわ、それを見て何も言わないから女子に化けてるん、もう一度有難う大切にしまっておく、本に挟むとなくなるからですものネ。(ながくなるので以下省略)
だいぶん字がきれいになったのね、文通すると自然に文と字が良くなるのよ、でも私の様にもう四年も文書いているのに全然駄目、情けなくなるわ、私、来週の土曜日「風と共に去りぬ」っていう映画を見に行こうと思うのよ、じゃあまたね、八千代より。
夏だから海の風景を・・・
もう一件、岸川みどり
風が過ぎゆくたびに、秋の音も近まり朝夕は涼しいというより寒い感じ、その方はいかがでしよう。
お兄様お変わりございませんか、八月の決算でさぞかし御多忙中お便りする失礼をお許しくださいませ。
八月も夢のように立ち、修学旅行以来三年目、本年も何の変化もなく過ぎるようでございます、月日の経つにつれてお互いに文を書くことが遅くなってゆくように思われて参ります。お兄様には大切なお仕事とても無理ですそう思いながら心配でならないのですいつも家でぼんやり過ごすものですから寂しさが一段と強くなるような・・・・・
自分より駄目なものはいないと一人で思い込んでしまうのです。お兄様にとってみどりの文が邪魔しているのではないのかと途方に暮れる日、いく日か続いています―――九月にいれば学校(編物)え行きますので少しは和らげないかと自分で自分に期待していますのです。また秋(スポーツの季節)先日郡体に参りました、一日もけいこしていないくて勝てましたので夢のようです、ボールが来たら逃げるようです全然できません。でも競技している間こそ忘れて夢中になりますその時こそ私にとって何よりの慰め幸であるように思えるのです。今週の土日青年祭(郡体)今度はソフト、陸上、自身は全くありませんけど行かなければなりません。
バレーは四年後でないと出れないのでうれしいです、青年祭は県体など望めないのですが郡体の方のバレーは九月中旬に出場できます、真っ黒い顔、手、足、思っただけでもゾッーとします。何かわからないようなことばかり書いて申し訳ございません、今日はこの辺でとどめたいと思います。遅くなりましたが同封している写真妹の元気そのまま、と言いたいところですけど本当は写真と異なっています。涼しくなってまいりますのでお体に気を付けてくださいませ。お兄様もお写真、お便り送ってくださいネ。
お兄様 さようなら 妹みどりより
これにて私の青春時代の文通は終わります。

