1999年5月に見事失敗した大台縦走計画は、それから反省のもと
、5年後の2004年に再度挑戦。
実は大台の失敗以前は山地図か道路マップをコピーして使っていた。
地形図を使うことを覚えたのは、この経験で得た最大の特典であった。
地形図を使うと山地図で出てない地域の山にも行ける。
丹波や紀北、湖南など山地図が出てないエリアの方が面白くなって、やぶこぎが多くなる。
地形図を見易く工夫する事や、マップポインターを自分で作ったり、この際GPSも購入。
山道具屋と同じ割合で地形図を買いに本屋に行くようになった。
この間にやったことは、後で書こうと思います。
とりあえずは、再挑戦した台高山脈縦走の記録から。
2004年10月24日~11月3日(大台駐車場~掛西口バス停)
<11日間の内2日は雨続きでテントから出ず、実際歩いたのは9日間。>
10月24日(日) (☁→☂)
<大台駐車場~引水サコ>
10:15 ~ 16:30
10月24日(日) (☁→☂)
<大台駐車場~引水サコ>
朝4:00おきで阿倍野橋から大和上市に向かう。
電車の中でついうっかり居眠りしてしまい、下市口で目覚めて勘違いして降りてしまった。
taxiを使っても大和上市からのバスに間に合いそうもない。次の特急でぎりぎり間に合うという
ハプニングで。最初から縁起がよくない。(実はよくやる・・居眠り)
大台駐車場に着く。紅葉シーズンで大台ヶ原ドライブウェイはマイカーで混んでいて予定より遅れた。
(この後にマイカーの規制ができた。西大台の入山規制も出来た。)
到着するとガスがでて肌寒い。ビジターセンターで登山届を書く。
ゆっくりしてる暇はないのですぐ車道を引き返し、川上辻の登山口から紅葉の写真を撮りながら歩く
二人連れの後を歩くが、ザックの重さが肩に食い込む。
なにせ体重47kgしかないのにザックは30kg。重い!これで最後まで体もつかいな。
スタートしたばかりで最早泣き泣き。
緊張しながら何とか安心橋に。え・え・えっ。思わず息をのんだ。
確か前、ここに吊り橋があったはず。なんと橋が無くなっていた。沢へ下り、そこからこの荷物で
はたして登れるか?かなりヤバイ。と思いながら慎重になんとか滑らずによじ登る。
ここでかなりの体力を使った。しかし、ここで却って不安が消え開き直る。何とかなる。
そう思いながらコブシ峠を越え三津河落山から流れる沢を越えると、大台辻に着く。
小雨が降ってきたのでしばらく傘をさして歩く。大台辻からは奈良と三重の県境を北へ進む。
アップ、ダウンの連続でp1290尾根から添谷山へ登り、御座嵓に着く。御座嵓への登りはかなり
緊張した。ザックは重いし、小雨で濡れた急斜面。木の枝や木の根が絡まる。
御座嵓の展望を堪能するとここからの下りが又緊張する。
木の枝の間を落ちる様に下って行くと細尾根に出て引水サコ手前のコル部で水があるので
テントを張ることにした。
10月25日(月) (☂/☀)
<引水サコ~父ヶ谷の高下った尾根上>
6:40 ~16:30
引水サコ手前のコル部でテントを張り、初日を予定通りに来たがここからが大変である。
10:00には寝る。夜中熊の鳴き声のような声を聞いた。
あさ3:00に目覚めてゆっくり準備して、6:40スタート。
引水サコから急登し又、急な下り。この辺りは直角に曲がるところが多いので慎重に地図を
確かめる。
前回よりもしんどく感じて、振子辻まで時間がかかった。現在地が分かりにくく何度も
地図で確認してから次へ進む。
振子辻の場所が地図に載っている場所と違う場所に書いてあったような気がする。
西に屏風岳に続く尾根にのり、展望のある広場がある。ここでしばらく休み、元に下り
地図上にある振子辻。ここからの下りは北が開けている。
杉林の中荒れている急登から杉又の高分岐。テープがあり分かり易い。
直角に左へ下り、広尾根上の雑木林の中、テン場に良さそうな場所がある。
p1094を二つ越えて父が谷の高に着く。ここからVの字の形で下っていく。
ザレ場の急降下!コブ二つ越えた位の処、右手にガケ崩れしている谷に水があり、
ここの細尾根上でテントを張る事にする。
少し風の心配があったが水の手に入る場所が近くにあるのは有難い。
ちょうど一張りのスペースにテントを張ってガレ谷から水を汲む。
次の日、朝から雨。止みそうにない。テントをたたむ気がしない。
無理して歩くと危険であると判断。
食料は少しは余分にあるし、計算して食べることにする。
ということで一日テントの中で移動せず。
10月26日(火) (☂)
<父ヶ谷の高下った尾根上>
テントの中。
・・・大台ヶ原は雨で有名だが、秋が天気安定すると思って秋にした。
しかし前回の5月連休の方が天気は良かった。