こちらが高知の伝統工芸品の〈土佐和紙〉です。
綺麗でしょう!
和紙の産地は全国にたくさんありますが、実は高知県は三大和紙産地のひとつながです。
(ちなみにあとのふたつは福井県「越前和紙」と岐阜県「美濃和紙」です。)
土佐和紙は、種類が豊富で品質が良いと言われちょります。
「土佐典具帖紙」と「土佐清帳紙」は国の無形文化財に指定されちょって、世界的な文化財の修復にも使われちょります。
本日は高知が世界に誇る伝統工芸品〈土佐和紙〉について調査しますき。
というわけで、高知県吾川郡いの町にある『紙の博物館』にやって参りました。
こちらでは「土佐和紙」に関する事が学べるがです。
【土佐和紙の歴史】
飛鳥時代に紙が日本に伝わる。
平安時代には「延喜式」と呼ばれる国の決まりをまとめたものに、すでに「土佐和紙」の名が登場しており、この時に土佐の国司として入国した紀貫之が紙づくりを勧める。
安土・桃山時代に、安芸三郎左衛門家友と養甫尼が製紙を学び、現在の土佐和紙の起源とも言われる「土佐七色紙」が作られる。
その後、山内一豊公に土佐七色紙を献上した家友は、御用紙方役に任命され、土佐藩の御用紙制度(幕府の用務の為に特製した紙を納める制度)が始まる。
江戸時代になり、伊野村(現在のいの町)出身の吉井源太が紙を漉く簀桁(すげた)という道具を大きく改良し、紙の生産量を増大させ、新しい紙の発明や、製紙技術の指導などにも力を入れ、土佐和紙製造の発展に生涯をささげた。
職人の腕はもちろんですけんど、
製紙原料や仁淀川の美しい水に恵まれちょったのも、いの町が和紙で栄えた理由のひとつかもしれませんね。
【和紙ができるまで】
『紙の博物館』では紙漉き体験をする事ができますき、その様子を交えて説明していきましょう。
原料(楮、三椏)を石灰などのアルカリ性溶液で2~4時間煮続け繊維を取り出す。
それを川や水槽に3~4日間つけ、天日にさらし漂白する。薬品を使う場合もある。
小さいホコリをひとつひとつ丁寧に取り除き、ほぐれやすくするために原料を機械で40分ほど叩く。昔は木の棒を使い手作業で叩いていた。
漉き槽という水槽に、水とほぐれた原料とのりを入れかき回すと、原料が広がり粘りのある液ができる。
紙漉き体験では、ここまでは作ってくれちょりますき!
簀桁(すげた)でその液をすくい前後左右にゆすると、薄い1枚の紙ができる。
漉いた紙はたくさん水を含んでいるので、時間をかけて重石やジャッキでしぼる。
あとは干し板や乾燥機に刷毛でシワにならないようにはり付けて乾かす。
乾燥した紙から良いものだけを選び切りそろえて完成。
結構手間がかかるでしょう?
和紙って普段そんなによく使うわけやないけんど、
和紙を持った時の独特な温かさとか指に馴染む感じがこじゃんと心地えいですよね。
職人さんの手のぬくもりを感じるというか。
やからこそ、和紙は伝統として受け継がれて、皆から親しまれるんやなーと
今回の調査を終えて感じたわけです。
和紙ってすごいものですよね!
わしが作った和紙。