わしら土佐のもんは
普段「土佐弁」を使うて喋りよります。
やけど、わしらがおった幕末とは
土佐弁が妙に違うがです。
どうやら土佐弁は変化をしていきゆうみたいで
本日はちっくと変わった
土佐人の知らない「土佐弁」をご紹介致します。
まずは<絶滅危惧種>な土佐弁
・こじゃんと
「とても、徹底的に、見事に」
・のーがわるい
「具合が悪い」
・しつをうつ
「水をまく」
・てんごー
「ふざけること」
・まっぽがくらがる
「お先真っ暗」
・おとどしゅーございます
「あいさつなどで使う。久しぶりに近い意味」
・ごいざれませ
「人の前や間を通る時などに「失礼します」という意味で使う」
これらが現代ではほとんど使われなくなった土佐弁です。
昔の香がする土佐弁にも、時代の荒波は押し寄せます。
次は<新種>の土佐弁ですき。
・ちゃきる
「かっこつける、張り切る」
・あのよー
「標準語「あのさー」の土佐弁版」
・あーね
「相手の話を聞いて「そうなんだ」などの意味で使う」
・~がって
「強調するはたらき」 用例:武市先生が格好良いがって!
・ぼっちばー
「ちょうどそれくらい。「ぼっちり」=ちょうど。「ばぁ」=くらい。このふたつを足したもの」
この新種というのは一九七〇年後半以降に出てきたようながです。
テレビやラジオの影響が大きいようですが、
「あのよー」のような、標準語と土佐弁のミックス方言には
土佐を愛する県民性が出ちゅう気がしますね。
さて皆様、
わかる土佐弁はいくつあったでしょうか?
わしはこの「土佐弁」は土佐の宝やと思うちょります。
標準語では表現しきれないものが方言にはあるがです!
土佐のもんは、みんなあで使うていきましょうや。
土佐以外の方は、ぜひ土佐弁を覚えて
来られた時に使うてつかあさい!
おもしろいですき!
(平成二四年 五月四日 高知新聞 参照)