先日、本はもうだめだぁ的なことを書いたが、訂正! まだまだしばらくはいけそうな気がする。

 思うに、出版業界にいる人は、あまりお金にこだわらない人が多い。
 ただでさえ、利益が少ない本。こだわってつくりだすと、どんどんお金が減っていく! 取材やらなんやら。たまぁに儲けが少なすぎだろ! ということも多々。
 それでも面白い本をつくろうと頑張る人が多い気がする。

 それってビジネス的に全然ダメで、入社当時、就活でたくさん企業をまわった身としては、もっとお金の管理しっかりした方がいいんじゃないか、なんて内心思っていた。あんま節約みたいなものもしていないし。
 書籍で、1万部売れればかなりの大ヒット。意外にこの数字を知らない人が多いと思う。このことを言うと驚く友人が多いし、実際私も少なくない?! と思った。利益もほんと少ない! 雑誌とちがい、広告代もなく、売り上げだけで利益を得る書籍は、もともと、金儲けには向いていないんだと痛感する。
 だからウチみたいに小さくて経営が苦しいとこも多いのではないかと思うのだが……

 でも、本を作るときは、絶対に本を資料にする。インターネットには何でもあるから、そっちで検索した方が早いじゃんって言う人もいるかもしれない。
 だけど実際インターネットで調べても、欲しい情報なんて滅多にないのが現実。内容が表面的なものが多いからだ。だから、本屋さんを回って過去の本から現在出ている専門誌、そのバックナンバーまで調べると、マニアックで面白くて誰も知らないような情報がざっくざっく出てくる。

 やっぱ本だよ! 苦労して調べて時間かけてお金かけてつくってる本。お金を気にせずつくる根性がないとできない気がする。
 インターネットやフリーペーパーでこういう情報がでてくるようになるにはまだ時間がかかる気がする……。
(↑ほんとすいません。勝手なこと言って。。)

 と、すこぉし出版の道で頑張る勇気が出た私でした。

______________________________
 ところで、本を制作すればするほど、興味がある分野っていうのが広がっている。最近は、船や飛行機関係の本を制作しているのだが、今までまったく興味のない分野だった。それが今や……旅好きということもあり、飛行機本を眺めてはかっこいい、とにんまりしてしまう。今日は『レトロエアラインデザインブック(エイ出版)』というムックを買ってきた。エアラインのマークはおしゃれでかっこいいから以前から好きだったが、今は、機体もかっこいいと思うようになってきた……エンジンどうなってるんだろうとか……(う~んやばい)