えーっと……。3週間ほど卒業旅行に行ってました(汗)もうこんなに休むことはないということでかなりわがままを言って休ませて頂きました。ヨーロッパ諸国で触れたすんばらしーアートや、経験したものは必ずや仕事に役立つのではないかと思うので、よしとしましょう!! (勝手に解釈……笑)

 無事帰国した翌日、時差ぼけで眠い目をこすりながら、旅立ち前に携わっていた本の刷り出し立ち会いへ。印刷の関係か?発売日がのびのびになったりして、ようやくたどり着いた印刷!!
 ふつうは色校(色校正・最終校正とも言い、印刷物の実際の仕上がり具合を印画紙等にプリントしてチェックする作業。デザインや文章内容などをチェックする「校正」の最終段階で、これ以降に発生した訂正や追加には追加料金がかかる)をもらい、こう直して欲しいというチェックを入れて返しておしまい。今回は、3年ぶりの我が社からの新刊ということ、写真集であるということもあり刷り出しに立ち会い、最後のチェックをした。
 工場に社長に従って入る感じは、まるで社会見学。どうやって本ができるか、課外授業を受けている感じだった。
いんさつこうじょう
 印刷機は思いの外でかく、1台だけでもきんくわのオフィスの2倍くらいはないと収まらさそう。お値段は1台ウン億円という大規模なものだ。
 印刷物は、四つの色からできている。CMYK、シアンマゼンタイエロー黒だ。基本的にこの四つを重ねることにより色をつくりだす(それでも出ない色は、特色を使うが料金が高くなる)。印刷機も4つのセクションがあり、順番に色を重ねていく仕組みになっている。
 その4つの色が重ねられて出てきたものには、感動した。今まで取り組んできたものが完成間近の形となって飛び出てくるのだ。

 刷り出されてきたものでも、色やトーンが微妙に現物とちがったりする。もっと赤っぽいかな、とか黄色が足りないとか。写真だからとくに、微妙な色の調節が重要だ。カメラマンさんの意図にはずれないよう、印刷会社の方に希望を伝え、調節してもらう。同じ写真で何回も出してもらい、色を確かめる。けっこう時間もかかるし根気のいる作業だ。本当にキモチかわったかな、という程度の調節は、印刷のプロでないとなしえないものだと見ていて思った。
 よく見比べてみると、似て非なる物というか、小さな差でも大きな差だと痛感する。だから、こちらも妥協せず、こうしたいという考えを伝えるべきなのだ。印刷の方もきちんと応えてくれる。ただ、できないことはできないと言われるので、ある程度の妥協は仕方ない、と言われた。おさえるべきポイントを明確にし、それを確実にすることが大切なのかな。

 印刷の方も含め、本当に数多くの方の協力があって本ができるのだと、改めて実感した一日。それに、この写真集の写真は相当かっこいいと思う。紙に印刷されてでてきたものを眺めても、やっぱかっこよくて、胸がざわざわする!! 何度も見ているのに。なんてったってプロのカメラマンさんが気合いを入れて撮った写真がてんこもりですから!! 写真好きの方・編集者を目指す方にとっては、写真の見方、技法がわかるようになっているし、面白いと思います。(宣伝ですいません……ちなみに3月初旬発売……)

 あとは製本だけ!! 皆様にはやくお見せしたい!! と切実に思う今日この頃です!!

 今日、新しい本の制作に着手しました。前々回制作したものと同じシリーズなので、失敗を活かしてがんばるぞー。