大阪梅田と平野区で
ペン字と書道の美文字教室をしております
郁春(ゆうしゅん)です。

きょうもお越しくださり
ありがとうございます。


書写技能検定まで、1週間を切りました。

受験される皆様、頑張ってくださいねおねがい

さて、今日は書写技能検定の素晴らしい点を書きたいと思います。

3ヶ月前に入会して来られたAさんは、別の書道団体で10年習われてきて既に師範の資格をお持ちです。

でも、そこのお手本は芸術的すぎて、何年習っても普段書く字は下手なままだとおっしゃるのです。

書道を習う人の理由は、大きく分けて2種類あると思います。

一つは、芸術としての書道を勉強したい。

もう一つは、仕事や日常で書く字が綺麗になりたい。

Aさんは、後者の方でしたので、こちらに移籍して来られたのです。

どこの書道団体でもそうかと思いますが、以前他の書道団体で習っていたことがある人は、一番下の10級からのスタートではなく、最初に送った作品で実力が認定され、その段級位からスタートできます。

だからといって、前に師範だったからといって、いきなり師範の資格を与えられることはまずありません。

新しい団体で師範の資格を得るためには、その団体で何年か勉強して、その団体の書風を身につけなければならないからです。

Aさんの認定の結果は初段でした。

他の団体から移籍してきていきなり初段というのは、なかなか良い認定結果です。

でも、Aさんは、前が師範(10段)だったのに、初段⁉︎ショボーンと、とてもショックを受けていらっしゃいました。

各書道団体の師範や段級位といったものは、その団体の字をどこまで書けるようになったかを、あくまでもその団体の基準で決めているだけに過ぎず、どこにいっても通用するものではないのです。

その点、書写技能検定は日本で唯一の、ペン字と書道の公的資格です。

普通の書道団体の師範試験は、大抵は先生がお手本を書いて下さり、それを見て何枚も何枚も書いた中から一番出来の良いものを提出します。

そして、その団体の基準で合否が決まります。

しかし、書写技能検定は、お手本なしで、その場で与えられた活字の課題を手本無しで書き

毛筆は各課題につき2枚、硬筆など各課題につき、たった1枚の用紙に仕上げなければなりません。

要するに、失敗が許されないわけです。

しかも、限られた時間内に実技の6課題に加えて学科もあるので、スピードや時間配分の能力も試されます。

そして、それを審査するのは自分の所属とは違う先生方なので、自分の書風が全く通用しない可能性もあるのです。

だからこそ、古典をベースに幅広い勉強が必要となってきます。

しかし、逆に言えば、古典の臨書をしっかりとし、基本的なことが出来ていれば、誰でも合格することが出来ます。

大きな団体に所属し、偉い先生に就いてなければ入選できない書道展とは違い、すべての人に開かれた公的資格であり、そこが書写技能検定の素晴らしいところなのです。

ですから、私のお教室では、所属団体の競書だけではなく書写技能検定の受験もお勧めしていて、そのための指導もさせていただいております。

その際に役に立つのが郁春メソッドです。

検定ではお手本無しで書かなければならないので、お手本をよく見て書いたら、次に見ないで思い出して書いてみるという郁春メソッドは、とても有効な練習方だと言えます。

こちらのお教室には遠くて来られない方は、検定で求められる正しく美しい字のポイントをまとめ、郁春メソッドで練習できるこちらのテキストをお勧めします↓

また、一文字一文字のポイントを押さえて書けるようになった人には、熟語の上の字と下の字を真っ直ぐ揃えて書くコツや行を整えて見せるコツをまとめたこちらのテキストがお勧めです↓

↑こちらは、基礎練習を何らかの美文字練習帳でやったことのある人の2冊目のテキストとして、一歩踏み込んだ内容になっています。

こちらのテキストは、硬筆書写技能検定・2〜3級の第2問(漢字を楷書と行書で書く課題)や第5問(ハガキを書く課題)にも必ず役に立つと思います。

この本が、受験生の皆様のお役に立てたら幸いですおねがい

それでは、きょうも最後までお付き合いくださりありがとうございました。


良い1週間を🍀