社宅を出て、家族で古民家暮らしを始めた私たち。DIYに明け暮れた日々は、まるで昨日のことのように思い出されます。

引っ越し当日、トラックに積み込まれた荷物の多さに驚きました。「あの小さな古民家に入るのかしら?」と不安もありましたが、納屋を活用することで、どうにか収めることができました。

新居に着くと、夫と息子が頑張ってくれたおかげで、古民家は想像以上に綺麗になっていました。水回りは業者にお願いしましたが、それ以外は自分たちの手でリフォームしたのです。古き良き趣を残しつつ、快適に暮らせる空間がそこにありました。

井戸のある古民家での暮らしは、不便なこともありますが、それ以上に魅力があります。四季折々の自然を感じながら、ゆったりとした時間を過ごせることが何よりの贅沢です。

駅からは遠いので買い物は不便ですが、夫は普段リモートワークで、出張が多いので、それほど困ることはありません。

この古民家は、私たち家族にとって、かけがえのない宝物です。いつか子どもたちが巣立った後も、この家で穏やかな日々を過ごせたらと願っています。


野原サクラ