うちの息子、タローは頭が良いのですが、ちょっと変わっています。最近、韓国ドラマに出演することになりました。役どころは、在日コリアンの少年ジュンイル君。バラックに住んでいて、お父さんは廃品回収業を営んでいます。

当時の家電製品は、真空管が主流でした。家の周りには、捨てられたテレビやラジオがたくさん転がっています。ジュンイル君は、それらの真空管を拾ってきては、電子回路の勉強に励んでいました。とにかく、本を読み漁っていたようです。

そんなジュンイル君は、友達の家でテレビが壊れると、直してあげるようになりました。おかげで、友達のお母さんたちとも仲良くなり、お礼にと古着やおかずをたくさんもらってくるのです。

息子が演じるジュンイル君は、貧しいながらも、持ち前の明るさと知識で周囲の人々に愛される少年です。ドラマを通して、彼の成長を見守るのが、今から楽しみです。


野原サクラ