息子のタローは、ちょっと変わっているけれど、とても賢い小学3年生です。先日、家庭菜園でたくさん野菜が収穫できたので、近所の子ども食堂に寄付することにしました。

子ども食堂のスタッフの方に「サラダに使いたいので、キュウリを買ってきてほしい」と頼まれ、スーパーでキュウリを選んでいると、見覚えのある女の子が食堂に入ってきました。なんと、タローと同じクラスのベスちゃんでした。

ベスちゃんは、恥ずかしそうにタローの方を見て、小さく手を振りました。タローも笑顔で手を振り返し、二人は少し言葉を交わしていました。

家に帰ってから、タローにベスちゃんのことを聞いてみると、「ベスちゃん、野菜が苦手なんだって。でも、今日頑張ってサラダを食べてたよ」と教えてくれました。

私は、ベスちゃんが子ども食堂で食事をしていることに少し驚きましたが、同時に、子ども食堂の存在意義を改めて実感しました。様々な事情を抱える子どもたちが、温かい食事と心の交流を得られる場所があることは、本当に素晴らしいことだと思います。

そして、タローがベスちゃんのことを気にかけていたことにも、心温まるものを感じました。子どもたちの素直な優しさや思いやりは、私たち大人も見習うべきだと改めて思いました。

これからも、子ども食堂への支援を続け、地域の子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに貢献していきたいと思っています。


野原サクラ