私の息子、太郎は小学3年生ながら、大人顔負けの知能を持つ天才児です。最近、裏山で見つかった零戦の再生に夢中になっています。

ただ組み立てるだけでは面白くないと考えた太郎は、現代の技術で同じデザインの零戦を作れないか、研究を始めました。ジェラルミンやカーボンファイバーなど、現代の素材を駆使し、ついに完成させたのです。

しかし、この零戦、オリジナルとは異なり二人乗り。どうやら太郎は、自分が後ろに乗りたかったようです。そこで、航空自衛隊の女性パイロットにお願いし、試験飛行を行うことに。

エンジンは問題なく回り、零戦は軽々と空へ。太郎は、車酔いしやすい体質のため、フラフラになりながらもカメラを回し続けたそうです。

その後、この零戦は自衛隊に引き渡され、広報担当の苫小牧自衛官が「練習機として使えるのでは?」と提案したことから、三菱重工での生産が決定。練習機兼偵察機「T10」として生まれ変わる予定です。

息子の才能と行動力には、いつも驚かされます。これからも彼の挑戦を温かく見守っていきたいと思います。


野原サクラ