なぜタンパク質が身体にとって重要なのか3つの理由
その①:身体の材料
タンパク質の大きな役割は、身体を作ることです。身体を構成する細胞の多くは、主にタンパク質によって作られています。筋肉はもちろんのこと、皮膚、臓器、骨、そして髪の毛や爪に至るまですべてです。そして身体中の細胞は生きている限り常に分解と合成を繰り返し新陳代謝をしています。つまり一定の割合で常に新しい細胞に入れ替わっているんです。そのため、細胞の材料であるタンパク質が必要不可欠なのです。また、身体で働いている酵素やホルモンも、タンパク質からできています。つまり身体のほとんどの場所と機能に、タンパク質は関わっているのです。
またタンパク質は身体の修復と成長を助けます。運動後の筋肉修復や、怪我をした際の治癒プロセスにも、タンパク質は欠かせません。特に筋トレやスポーツを頻繁に行う筋肉コンシャスな方には、不足しがちな栄養素です。タンパク質が不足すると、筋肉は大きくなるどころか小さくなってしまったり、疲労がたまって怪我や、パフォーマンスの低下につながる恐れがあります。適切な量のタンパク質を摂取することで、身体は疲労から回復し、筋肉の成長や怪我の治癒につながります。
その②:免疫システムの構築
健康な免疫システムにとって重要な抗体や免疫細胞、サイトカインはタンパク質からできています。そのため十分なタンパク質がなければ、外からの侵入者(細菌やウイルスなど)に対する防御力が低下してしまいます。
- 抗体:病原体に対抗する特定のタンパク質で、免疫細胞によって生成されます。
- 免疫細胞:ウイルスなどの病原体を見つけ出し、排除するために働く白血球の一種です。抗体は免疫細胞が作り出す武器のようなもので、免疫細胞自体は病原体に対抗するための兵士と考えることができます。
- サイトカイン:細胞が他の細胞とコミュニケーションを取るために分泌するたんぱく質の一種です。主に免疫細胞が作り出し、体の防御反応を調整する役割を持っています。例えば、感染を感知した時に免疫細胞はサイトカインを出して、他の免疫細胞を攻撃に呼び寄せたり、炎症を起こして病原体と戦ったりします。
これらの要素により、タンパク質は免疫機能において重要な役割を果たしています。
その③:エネルギー源
タンパク質は3大栄養素の1つであり、エネルギー源でもあります。3大栄養素は、炭水化物、脂質、たんぱく質の3つの栄養素を指します。ですが、主にエネルギーとして利用されるのは炭水化物と脂質であり、足りなかった場合にタンパク質が利用されます。そのため、基本的にはタンパク質は身体の構造や機能の維持に利用されます。
タンパク質はとても重要な栄養素ですが、身体が消費するエネルギー分の炭水化物や脂質を十分に摂取できていなければ、タンパク質を身体の材料として利用することができません。つまり、タンパク質だけでなく炭水化物や脂質もバランスよく取り入れることが大切です。
最後に
最後に、健康的な食生活を送るうえで大切なのは、タンパク質を過剰に摂取するのではなく、必要な量を適量摂ることがポイントです。あなたの体は、あなたが食べるものから作られています。だからこそ、何を食べるかを意識し、美しく健康な体を目指しましょう。
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