夫の日記

今日はデンバーからカンザスへひたすら移動。約6時間。

明日も移動メインとなるため、今晩はせめて何かイベントを
ということで、カンザス名物のステーキを食べることに。
Yelpで異常に評価の高かったホテルへの経由地にあるレストランを目指す。
道中、高速沿いにはのどかな牧場が建ち並び、牛が美味しそうに草を食んでいる。
助手席の妻は子牛を見て、かわいいー!とか騒いでいる。
いやいや、君、これから戴くステーキはあの子牛のお父さんかもしれないよ、
と食物連鎖最上位にいる人間様の立場を伝えてみると、途端に不機嫌に。
女心と牧場の空である。

今晩のホテルまであと1時間となったところで高速を降り、
ナビに従って進むと、そこには廃屋が。刑事ドラマであれば人質が監禁されており、銃撃戦によってドラム缶の灯油に引火、爆発の後、消失してしまうような建物である。
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こんなところでステーキが出るのか、、中に入ったら腎臓とか摘出されて売られちゃうんじゃないか、、確かに臓器提供意思表示カード持ってるけど、こんな不本意な形で、、とドキドキしながら扉を開けると
中は席数が100はある至って普通のレストラン。
店員の目が大麻やMDMA等によってラリってなさそうなことも確認し、安心して入店。

メニューを見るとカンザスビーフのステーキがずらり。
おや?大きさがおかしい、、スモールステーキが22オンス、、
1オンス=約28グラムだから、、616グラム。スモール。。
思わず、
「あの、、皆これってシェアしますよね?」
と店員に聞くと、
「人によるわね!1人で食べちゃう人もたくさんいるわ!」
とのこと。
なるほど、周囲を見渡すと前世はカンザスビーフだったような方達ばかりである。

2人でスモールステーキ、サラダバー、マッシュポテトを注文し暫し待つ。
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と、店の奥から妻の頭と同じくらいの大きさの巨大な肉の塊が登場。
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こ、これか、、カンザスビーフ、、
かなり大きなブロック体のため、よりダイレクトに在りし日のお父さん牛の姿が目に浮かぶ。
やっと子牛も大きくなってきて、これから学費もかかるし益々気合い入れて草食うか、と思っていた矢先、普段優しかった飼い主様に強引にトラックに乗せられ、加工場に到着し、そこで、、

「ママ、パパはどこに行ったの?もう帰って来ないの?」
「え、、パパは、、あなたも大きくなったら分かるわ。今は何も心配しないでごはんをたくさん食べなさいね。」

ダメだ!食べられない!あんなにたくさんの牛を車の中から見てきて、
その数時間後にブロック体のステーキだと!?残酷すぎる!いくら俺でも無理だ!

なーんて思う訳もなく、ガブっといってみる。
う、うまい、、お父さん、ごめん、、でもうまい、、
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また来よう、カンザス。心配しないで下さい、お父さん。
あの子牛、私が責任持って食べます。
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