だいぶ前に友人から頼まれて、

僕の名義と住所でED薬を個人輸入代行業経由で購入した。

 

 

お金は欲しがっている友人が出すわけだし、

僕の腹はな〜んも痛まないから、

全然問題ないわけだ。

 

ところがさ、

ED薬をオーダーした瞬間からさ、

僕のパソコンのメールに、

わけのわからない会社から、

 

『バイアグラが安いよ〜』

 

みたいな英文の広告が大量に送られてくるようになったんだよ。

 

 

最近ではさらにエスカレートして、

 

『あなたのポコチンが大きくなります』

 

みたいなメールが送られてくるようになってさ、

笑っちゃうんだよなあ。

 

ED薬が必要=ポコチンが小さい

 

って発想の飛躍が、

わかるようでわからない。

 

世界にはあちらこちらに、

バカがいるってことだろうなあ。

 

迷惑メールをガタガタ言う人がいるけど、

ゴミ箱に捨てちゃえば済むわけだから、

腹は立たないんだけど、

タイミングが恐ろしくってさ。

 

どう考えても、

件の輸入代行業者が、

僕のメアドとかを流出させているタイミングなんだよ。

 

僕がオーダーした個人輸入代行業者はさ、

その手の薬が、

他の業者に比べて、

やたらと低価格なんだよ。

 

「こんな価格設定で儲かるの?」

 

みたいな客側が心配になるぐらい。

 

そのからくりっていうのは、

客の個人情報を売り飛ばして儲けているから、

薬代を安価に設定できるんじゃないのかしら?

 

まあムキになって訴えようにも、

 

「ED薬を買ったらこの有様ですよ!」

 

みたいな感じで訴えた瞬間、

怒っている奴のマヌケっぷりが際立っちゃうから、

もう無視するしか方法がないんだよね。

 

ただ本当に、

個人情報なんかを他人に流すことがさ、

犯罪であるって意識みたいなのが、

まだまだ人間の感覚には希薄なんだろうね。

 

人をぶっ刺したとか、

人ん家の金目のモノを盗んだとかはさ、

やる方もそれなりに犯罪という意識を持ってやるだろうけど、

個人情報の漏洩とか、

知的財産の侵害とかはさ、

悪いって意識を持たずにやってそうだよね。

 

今僕らが直面している盗作騒ぎだけど、

前回のブログで、

盗作した側の出版社の弁護士が、

随分弱気になって和解策を模索し始めたって書いたけど、

あれからまた進展があってね。

 

進展っていうと、

前に進むポジティブな印象があるんだけど、

今回は大いなる後退って言う方が、

表現としてはぴったりなんだよ。

 

マヌケな水前寺清子状態で、

3歩進んで5歩下がったみたいな感じなの。

 

 

腹立つジャケットだね、

ど〜も。

 

そろそろ、

謝罪と損害賠償の話を煮詰めるかと思いきや、

またまた、

作品を全パクされた僕らが、

言いがかりをつけているってな、

理解不能な回答書が送られてきたんだよ。

 

僕らの著作権を管理してくださっているT編集長が、

なぜ民事で解決を図ろうとしているのか、

その意味が泥棒出版社には、

全く理解できていないみたいなんだよね。

 

揚げ足ばっかり取って、

反省しようともしない。

 

もうT編集長も、

僕らもうんざりしちゃってさ。

 

でもさ、

ここで面倒くさいからって、

振り上げた拳を下ろしちゃうと、

 

「僕らの書いた作品は、好き放題かっぱらっていい」

 

って認めたことになっちゃうんだよね。

 

そうなると、

また同じことをやらかすはずだよ、

盗人猛々しい奴らだもん。

 

だから、

もう頭にきちゃったし、

T編集長も刑事告訴に持っていくことに決めちゃった。

 

 

ところがさ、

刑事事件ってさ、

よっぽどぐうの音も出ないような完璧な証拠を提出しないと、

警察は動いてくれないんだって。

 

これはT編集長側の弁護士が言った言葉なんだけどね。

 

まあ、

10年以上前に出版された僕らの原稿が掲載されている雑誌と、

最近発売された、

僕らの原稿を丸パクリしている例の雑誌を提出したら、

普通に考えると、

ぐうの音も出ないはずなんだろうけど、

お役所ってそう言う風にいかないところだもんね。

 

そりゃあさ、

村上龍みたいな作家の作品を盗作したってなると、

警察だってみんなから注目されちゃうから、

俄然やる気にもなるだろうけど、

スパリゾート井上だとか、

大井上16トンなんてなペンネームで世渡りするような、

いい加減な作家の作品なんかじゃ、

馬鹿馬鹿しくなっちゃうよ、

警察だって。

 

パンダがいない動物園と、

パンダがいる動物園とじゃ、

ありがたみが違うみたいなもんだよね。

 

「上野動物園でパンダを見てきたぜ」

 

って言えば、

周囲だって、

 

「どうだった?」

 

って興味も湧くだろうけど、

 

「勝盛公園でアヒルを見てきたぜ」

 

なんて威張ったって、

誰も興味なんか示さないみたいなもんだよ。

 

僕が盗まれた2作品にしても、

いかにも僕が書きそうな、

政治とか経済が全く理解できないバカ人間の真骨頂みたいな内容で、

タイトルからすでにマヌケなんだよ。

 

だけどさ、

村上龍が作品を盗作されたのも、

僕が作品を盗作されるのも、

腹のなかでの怒りは、

ほぼ同じレベルのはずなんだよ。

 

会社社長の令嬢が強姦されたら犯罪だけど、

日雇い人夫の娘が強姦されたら犯罪にならない、

なんてなことが、

法治国家であってはならないわけじゃん。

 

そこを警察が考えてくれたらいいんだけど、

まあ、

人生って思うようにいかないし、

負けることばかりって、

僕なんかは気づいているから、

あんまり期待しない方がいいんだけどね。

 

何度も着地点を見つけようと、

僕らは言い張ってきたつもりなんだけど、

そんな誠意なんて、

理解できないバカは、

5那由他回生まれ変わっても、

理解できないんだろうなあ。

 

だんだん、

誰も笑えない状態になろうとしている。

 

あ〜あ、

せめて笑って暮らしたいのに。

 

 

BGMはザ・ペイル・ファウンテンズで『バイシクル泥棒』をどうぞ。