ジジイだ。

 

本当に僕はジジイになったと思う。

 

10代や20代の頃、

30代後半の女性なんか、

オエーだと思っていたのに、

もうすぐ50になる現在の僕にとって、

30代後半の女性って、

 

「ああいう若い姉ちゃんとは、話が合わないだろうけど、ちょっと一緒に飲みたいもんだ」

 

なんてな気分になってしまうもんなあ。

 

イヤだな〜、

ジジイ感覚が日に日に、

いや秒に秒に増してきているような気がする。

 

ガキの頃からロックが好きで、

今もロックが捨てられないもんで、

毎週金曜日にBS-TBSで放送されている『イクゼ!バンド天国』という番組を、

毎週欠かさず観ているんだが、

そこに出演する若いバンドマンが、

どいつもこいつもカッコ悪くて、

感情移入ができない。

 

 

 

僕が夢中になっていたロックの人たちは、

みんな憧れの対象だった。

 

今よりずっと若かったローリング・ストーンズなんか、

 

「ああいう風になりたい」

 

ってなもんで、

確実に僕の憧れだった。

 

まあ最近のストーンズ、

特にキース・リチャーズは、

ひょっとしたらオリバー君よりダメかもしれない、

なんて薄々感じてはいるんだけど……。

 

 

しかし、

若いバンドマンが、

今の若い人にとってもカッコ悪いんだろうか?

 

もはや僕の感覚が鈍っているのかもしれないわけじゃん。

 

何しろ、

30代後半の女性でも、

僕は若い女性と認識しちゃうんだもん。

 

そうなってくると、

若い感覚とズレてしまった、

時代に取り残されてしまった感が、

半端なく僕にのしかかっちゃうんだよね。

 

(ああ〜、オレは、マジでネアンデルタール人みたいになってんのかもね……)

 

みたいな感じでさ。

 

 

確かに、

最近の僕は見た目にも、

ネアンデルタール人みたいになっちゃってんだけどね。

 

例えばさ、

最近はみんなYouTubeとか、

動画配信サイトなんかをさ、

スマホなんかで観て楽しんでいるわけでしょう?

 

 

僕はそれが絶対に出来ないんだよな。

 

もちろん、

YouTubeなんか観ないっていっているわけじゃないよ。

 

でもさ、

音楽映像だって、

ボクシング中継だって、

映画だって、

大きな画面で観たいもん。

 

昔僕が東京で一人暮らしを始めた頃に買ったテレビっていうのがさ、

やたらと小さなブラウン管テレビでさ、

なんかタイから来た留学生が買うような、

貧相な奴だったんだよ。

 

 

そんなテレビでさ、

必死になって、

落語中継だとか、

ボクシング中継だとか、

テレビで放送される映画とかを、

食い入るように観てたわけよ。

 

不気味で仕方ねえだろう?

 

その時のイヤな思い出があるせいか、

僕は大きな画面で映像を観ないと、

どうにもこうにも気が収まらない。

 

トホホな映画なんかにしても、

大きな画面で観た時に感じるカタルシスは、

強烈なもんだからね。

 

 

また、

AVなんかもさ、

最近は海外のポルノサイトなんかで、

モザイク一切なしの激しい奴が、

普通に無料で観られるけど、

あんなのをスマホで観てごらんって。

 

「なんだよ、黒人のポコチンはデカイっていうけど、オレの10分の1もねえじゃん。あれ、オレ、AV男優になれちゃうじゃん。……ちょっと冒険しちゃおうかな〜」

 

なんてなことになって、

勘違い丸出しの、

自信満々野郎になったりしそうだもん。

 

ところが大きな画面でAVを観るとさ、

 

「いやいやいや、僕なんかとてもとても。本当にスマンです」

 

ってなもんで、

変な勘違いをしないで、

己の現実を知ることができちゃうもんね。

 

だから、

僕はやたらと謙虚な男だもん、

色々鑑みちゃうとさ。

 

 

なんかさ、

最近の日本人って、

謙虚さが薄れている奴らが多いじゃん。

 

これはね、

きっとスマホなんかで、

全てを事足りさせている奴らが増えて来ているからだと思うな〜。

僕はスマホの利便性を否定はしない。

 

僕もスマホユーザーだからね。

 

でもね、

やっぱりAVぐらいはさ、

大きな画面で観る習慣をつけてほしいもんだね。

 

人間もポコチンも、

一回り大きくなっちゃうよ〜。

 

って、

なんだかよくわかんねえブログだな、

ど〜も。

 

なんてなことをいっている僕って、

本当にネアンデルタールジジイだよな〜。

 

イヤだ、イヤだ。

 

 

BGMはザ・キンクスで『エイプマン』をどうぞ。