こんにちは、東京原宿クリニックの篠原です。

長引くお腹の張りや不調、「SIBO(小腸内細菌異常増殖症)かも?」と思っても、なかなか改善しなくて悩んでいませんか?

当院では、SIBOを「腸だけの問題」とは捉えていません。

今日は、私たちがSIBO診療であえて「やらないこと」と、大切にしている「3つの柱」についてお話しします。

📋 3秒でわかる!この記事のまとめ

  • 呼気検査は補助! 結果のブレよりも「なぜ起きたか」の原因追求を重視します。

  • 全体を見る! 腸内環境検査(GI-MAP×OAT)+副腎疲労ケアで、再発しにくい土台を作ります。

  • トータル設計! 「整える→減らす→保つ」を最初からセットで考えます。

🚫 当院が「あえてやらない」3つのこと

SIBO治療において、当院では以下のことには慎重です。

1. 呼気検査“だけ”で決めない

呼気検査は、採り方や腸の通過時間などで誤差が出やすい検査です。当院では、あくまで「補助的なツール」として扱います。

2. 除菌“だけ”で終わらせない

抗菌ハーブなどで菌を減らしても、「なぜ増えてしまったのか?」という土壌(腸の動き、胃酸不足、免疫力低下など)を整えないと、すぐに再発してしまうからです。

3. 生活に“落とし込めない”検査はしない

検査は、治療の優先順位を決めるための「地図」です。実際の行動(食事や生活習慣の改善)に繋がらない検査は意味が薄いと考えています。

🏥 当院が「大切にしている」3つの柱

では、具体的にどうアプローチするのか? 私たちのこだわりがこちらです。

① 「背景」を可視化する(GI-MAP × OAT)

「敵」を知るだけでなく、「戦場の状態」を把握します。

  • GI-MAP(腸内環境検査): どんな菌がいるか、腸の炎症や免疫力はどうか。

  • OAT(有機酸検査): 体の代謝はスムーズか、カビ(真菌)の影響はないか。

これらを組み合わせることで、「なぜ治りきらないのか」「なぜ繰り返すのか」を数字で突き止め、あなただけの治療戦略を立てます。

② 「副腎疲労」を最初からケアする

実は、慢性的なストレスや睡眠不足(=副腎疲労)は、SIBOの大きな原因になります。

副腎が疲れると、腸のお掃除機能(MMC)が低下したり、胃酸が出にくくなったりして、菌が増えやすい環境になってしまうのです。

当院では「SIBO=結果」「副腎・自律神経=土台」と捉え、最初から睡眠やストレスケアを治療に組み込みます。

👉 副腎疲労についてのまとめはこちら

③ 「整える→減らす→保つ」を同時設計

治療は点ではなく「線」で考えます。

  1. 整える: 食間を空ける、しっかり睡眠をとる、よく噛む。

  2. 減らす: 検査結果に基づき、適切な抗菌・抗真菌アプローチを行う。

  3. 保つ: 腸の動きをサポートし、良い状態をキープする習慣をつける。

これらを最初から一体化して設計するのが、当院の流儀です。

✅ まずはここから!1週間チャレンジ

「何から始めればいいの?」という方へ。まずは1週間、腸の基礎力を上げる生活を試してみてください。

  • [ ] 食間を3〜4時間空ける(ちょこちょこ食べを防ぐ)

  • [ ] 寝る前3時間は食べない(腸のお掃除タイムを作る)

  • [ ] 朝起きたら朝日を浴びて深呼吸(自律神経リセット)

  • [ ] 1日合計30分歩く(腸の動きを促進)

  • [ ] 一口15回以上、よく噛む(消化を助ける)

  • [ ] カフェインは控える(腸の動きを改善させる)

これを続けるだけでも、腸の自然な浄化作用(MMC)が高まり、「再発しにくい体」に一歩近づきます。

💬 ちょっとだけQ&A

Q. 呼気検査は全く不要ですか?

A. 不要ではありませんが、「絶対」でもありません。ブレやすいため、当院ではより確実な情報が得られるGI-MAPやOATを優先することが多いです。

Q. SIBO治療、何から始めれば?

A. 上記のチェックリストで「整える」ことからスタートし、症状に応じて「減らす」治療へ進むのが王道です。

Q. 東京原宿クリニックの強みは?

A. 「木を見て森を見ず」にならない点です。SIBOを腸だけの問題にせず、副腎・自律神経・生活習慣までトータルで診ることで、根本的な解決を目指します。

🔗 もっと詳しく知りたい方へ(院内記事)

SIBOは「治して終わり」ではなく、良い状態を「保つ」までが治療です。

一緒に根っこからの改善を目指しましょう。