皆様 お疲れさまです

 

 11月も 今日で終わり 明日からは 今年最後の月 師走ですよ 時節の流れは早いモノですね~ 季節は 本格的な冬に突入していきます ↑ の写真は 鹿児島市 下田町地区 私が 以前居住していた近くの道から撮ったモノです 下田町の下部地区は ご覧のように 盆地のようになっています 寒い朝等は 霧が立ち込め 幻想的な景色となります 緑の三角屋根の建屋は 私が 2008年3月初頭から入院していた アルコール専門病院です クルマで通り掛かった 急坂の山道を 以前は徒歩で よく AA(アルコール依存症者のための自助会)に通ったモノです 回復させて頂いた事に 本当に感謝です

 自宅2Fの窓から見える 現在の外の様子は 暗雲立ち込めていて 桜島も殆ど雲が掛かり 見る事はできません 大袈裟に書けば 現在の日本を象徴するような天気です 

ここの所 自動車メーカーの検査員偽造や 製造業では検査データーの改ざん等 産業界の焦燥・疲弊を感じさせるような問題が頻発しています 国技の相撲においても 暴力問題等 事が中々進展せず 日本特有の 閉鎖的な面を覗かせるような事件も起きました
ここの所 幕末の偉人達に関する本を 貪るように読んでいるのですが 鹿児島県輩出の 西郷隆盛や 大久保利通のような政治家が 現在に現れたら… と ホントに痛感してしまいます 現在の日本は それ程 焦燥のようなモノに覆われているような気がしてなりません 産業界における 各種偽装問題 企業コンプライアンスに関る問題ですが 正直 今に始まった事ではありません 私自身は 実家の建築関連系の会社に 30年以上勤務し 新築マンション等にも 多数品物を納めていた関係から 記憶が有る事件は マンションの設計偽装問題等で 世間を震撼させたモノがありましたね ホトボリが覚めた頃 何処かでまた 同じような事件が繰り返されます
先日の相撲界での事件も 同じような世間を騒がせる事は 繰り返し起きています
上記のように 産業・経済界における 各不祥事と スポーツ界で起きている出来事等 関連がないように思えますが 事が繰り返し起きてしまう道理は 同じだと思っています 「なぜ?どうして?それにはどうしたら?」 という 過去も含めた徹底的な検証を行わず 全てにおいて ”対症療法的” な清算しか行わないからだと考えています だからまた 過去の事件を忘れた頃に 繰り返してしまうんですね 
幕末の偉人達も 過去200年も続いた 中央集権的な幕政では この国が疲弊し 開国を迫る 列強国に いずれは吸い取られてしまうという脅威が有ったからこそ 幕府から政治を取り上げさせ 江戸無血開城や廃藩置県等の 明治維新大改革を行う事ができました 過去・現在・未来を見据えていたからこそ 成し遂げられたのですね 
産業・経済界も 自世界の利益だけを考えず 企業の社会的責任という見地からも 「超高齢化・少子化・人口減少=国力喪失」 という 未曾有の国難に覆われようとしている これからの日本の過去・現在・未来を見据え 思考し 邁進していかなければ 後進国に追われ 何れ衰退していってしまうような気がしてなりません
相撲界の今回の事件でも ”モンゴル人がどうの…” なんて 野暮な事は論じる気は 毛頭ありません 異国の方も取り込んでいかないと 日本人だけの相撲では 興行として成り立たなくなってしまうからで 「ではなぜ? 異国の方にハングリーさがあって 現代の日本人には そういった精神がなくなってしまったのか?」 という事を過去から検証していかなかったら 同じスポーツ界でも オリンピックで金メダルを上げていく事は困難となる事は 目に見えています 
産業経済界での 昨今の報道では 上場している各自動車メーカー各社で 「期間従業員等 非正規雇用者は 5年勤続すれば 正規雇用に格上げさせなければならない」 という法律があるのですが 5年経過する前に 一旦 契約を打ち切り 「5年連続勤務をさせず 非正規雇用として 引き続き雇用させる」 という 法律の裏をかくような形態で 雇っていく事で 各社一致した との報道に接し 「こんなバカな事が有るかッ! なんとも情けない…」 という想いで やりきれなさを 痛感した事がありました これからの日本の経済・産業界を 引っ張っていかなければならない リーダーにおいても このテイタラクですよ… このような昨今に接し 将来の日本を 憂んでいるのは 私だけでしょうか…? いつも書いているように 依存症者は 過去を検証し 現在・未来を見据え 前向きに進んでいかなければ ほぼ 間違いなく 同じ過ちを繰り返してしまいます アルコール依存症者は 手の震え・幻聴・幻覚に苛まれるようになり 死しか待っていません 特に お酒は コンビニでも 手軽に購入できる 身近なドラッグで 生活や 過去からの嗜好に密着しており 罪悪感がなく 再び手を出し易いという特性があるから ホントに厄介なんです
「なぜ?どうして?それにはどうしたら?」
を 行わなかったら 依存症者が 回復の道を歩み続ける事はできない といっても 過言ではありません 
「この国全体も 過去を徹底的に検証し 現在・未来を見据えなかったら 将来は消えてしまう」 と考えているのは 私だけでしょうか…?
  後記
 冒頭も含めた 3枚目の写真までは 以前居住していた場所の近くで撮ったモノです 3枚目の銀杏は 毎年見事で 感嘆の声を上げながら よく通ったモノでした 病院より未だ下の谷底にある 社会復帰訓練寮から この道を登ったモノです 銀杏の有る辺りまで 上りとなり 一息ついた所で見事な景色… こういった些細な事にも 感謝させて頂きました