ホームセンターかどこかでタンス預金用の金庫をとお考えのあなた、
どんな金庫をお考えですか?
巷では、タンス預金用として、1万円~5万円程度の金庫の
売れ行きがいいようですよ。
また、重さは40kg程度が人気のよう・・・。
そこに多額の現金や金などの資産を入れ、自宅で保管しておけば
国に捕捉され「預金封鎖」の対象にはならない、あるいは銀行が
潰れたときのペイオフにもかからない・・・。
確かにそうですね。
でも、別の記事でもお話しした通り、かなり重い金庫であっても
盗難の危険性はあります。
それから、自宅が火事や地震にみまわれたときはどうしますか?
タンス預金をやめるべき、というわけではありません。
どんな方法をとっても絶対安全とか、安心とかはいえないのです。
だから、
大事なのは「リスク分散」。
そう思いませんか?
金庫には一部分だけ入れておき、そして残る部分は、
国に捕捉されても、銀行が破たんしてもなくなってしまうリスクが
「少ない」金融商品に投資しておくのです。
◆ そこでおすすめな方法が2つあります。
一つは、NISA口座を開き、そこで株を買い貯めることです。
もう一つは『個人型確定拠出年金』に入ることです。
※ただし『個人型確定拠出年金』に加入できる人は
60歳未満に限ります。
NISA口座とは、近年導入された制度で、株や債券での運用益や
配当には普通は税金がかかるのですが、それがこの口座で運用すれば
無税になるという口座です。
ただし、年間いくらでも投資できるかと言えばそうではなく、
年間120万円(2017年現在)までの限度額が設定されています。
『個人型確定拠出年金』は、いわゆる年金の「3階建て部分」と
言われる部分で、国民年金基金(1階)、厚生年金(2階)に加え、
自分で掛け金や投資対象を設定して掛ける年金です。
◆ 「預金封鎖」の対象になりにくいものを・・・
この二つをおすすめする理由は、仮に預金封鎖が実施されても
その対象になる可能性が低いと考えられるからです。
あくまで私個人の考えですけれど・・・。
お年寄りがよすがにする「年金」という性質をもった資産を
もしも国が没収するようなことがあるとしたらどうでしょう。
それこそ国民から大きな反発をうけることでしょう。
それよりは、まず、国債(特に個人向け)の償還・返却をしないなど、
国民の「余裕資金」の方を没収することの方が先でしょう。
だから、上記二つをおすすめするのです。
ただし、この二つも、リスクがないかといえば
そんなことはありません。
NISA口座が本当に没収の対象にならないかといえば
そんな確証はないし、だいいち株や債券に投資するわけです。
投資した会社が倒産することだってあるわけですから。
繰り返しになりますが、大事なのは『リスク分散』だと思います。
あなたの資金を、NISA口座、個人型確定拠出年金、
そしてタンス(金庫)の3つに分散すれば、すべてがとられて
なくなるという最悪の事態は避けられますよね。
◆ どうする?NISA口座で買い貯めすべきよい銘柄は?
老後あるいは今後のことを考えるなら、配当率が高く、
しかも経営が安定した(つぶれにくい)会社を選ぶと
効果的と思います。
1年間の限度額は120万円です。
毎年限度額ぎりぎりまで買い込むわけです。
そして、値が上がっても売りません。
いわば「タンス株」にするのです。
配当金も所得税や住民税がかからずにもらうことができますから。
銘柄は、1社ではなく、できれば数社にするといいと思います。
1社に集中してしまうと、その1社に万一のことがあると
大変ですから。
例えばですが、中国電力なんかはいいと思いますよ。
配当利率が4%(2017年時)前後ありますし、
原発再稼働問題の中でも、安定して利益を出し続けていますからね。
でも、税制優遇を受けられるのは5年間。5年以上前にNISA枠で
購入した株は6年目に税制優遇から外れます。
6年目以降も優遇を受けたいのであれば、6年目のNISA枠に移管
するという方法がありますが、その分6年目にNISA枠で買える額が
減ってしまいます。
つまり税制優遇を受けられるのは最大で、
5年×120万=600万円まで。
少ないですが、それでも、満額使っておいた方がマシですよね。
◆ 『個人型確定拠出年金』、正直、こちらの方がよりオススメ
私自身、最近まで知りませんでしたが、これ、2017年に制度が
変更になり、拡充されています。
サラリーマンであっても個人で積み立てることが
できるようになっているのです。
掛け金はサラリーマンなら月額12000円まで。
勤めている会社で確定拠出年金をやっていても、さらにその上増しで
この『個人型確定拠出年金』を自分でやることができます。
そして、NISA口座と同じく、税制面で優遇措置があります。
まず、毎月の掛け金が所得控除の対象になります。
つまりその分、所得税(と住民税)が安くなるわけです。
それと、掛け金をどの運用商品に掛けるかを自分で選び、
運用益を得ていくのですが、その運用益にかかる税も免除になります。
そして、積み立てた後に年金や一時所得として受け取る時にも
控除が受けられます。
完全に「年金」としての位置づけですから、仮に「預金封鎖」が
あったにしても、その対象にはならないのではと私は考えています。
まだ60歳でないなら、サラリーマン、公務員、
そしてそれ以外の方もみな加入することができます。
おすすめと思います。
『個人型確定拠出年金』の概要や詳細については下記画像の
楽天証券のページでわかりやすい説明があります。
それと、まだNISA口座を開設していないとか、
『個人型確定拠出年金』をこれから始めるというのなら、
まずは楽天証券の口座を開設するといいと思います。
理由は、NISA口座での売買手数料が無料で、さらに、
『個人型確定拠出年金』も含め口座維持管理手数料も無料だからです。
口座の開設も下記楽天証券のページでできます。
節税、財産の保護を効果的にとお考えのあなた、
自分が納得する方法をいろいろと検討した方がいいと思いますよ。