すぐ
そばにある

その腕に

縋ってしまえば

幸せなのかもしれないのに


どうして

どうして

その腕は

あの人じゃ

ないんだろう


こたえられない
想いと

報われない
想いが

時々

心を
揺さぶる

報われないと
知っているから

傾く心を
逃げ出したくなる心を

怒ったり出来ない


弱虫が
そうやって
道に迷わせる
パレットに
並べた

色を

全部
混ぜ合わせて

黒くなるのなら

だって

いつも
綺麗で
いなくてもいいんだ

真っ黒は

一つ

一つを

解けば


それぞれが
綺麗な色なのだから
そうじゃないと
思っているのに


貴方が

私のものにならないのなら


いっそのこと


貴方が


幸せでなくなればいいと


心の何処かで

思っているのかも

しれない


誰かの不幸の上に

自分の幸せなど

あり得ないと

知っているのに


挫けそうな心は

皮肉で

溢れそうになる



好きという

言葉が

人を

醜くする


綺麗な想いの上に

綺麗な想いを

重ねたい


好きは


醜い自分との

闘いなのかもしれない