Coward mirror -8ページ目
すぐ
そばにある
その腕に
縋ってしまえば
幸せなのかもしれないのに
どうして
どうして
その腕は
あの人じゃ
ないんだろう
こたえられない
想いと
報われない
想いが
時々
心を
揺さぶる
報われないと
知っているから
傾く心を
逃げ出したくなる心を
怒ったり出来ない
弱虫が
そうやって
道に迷わせる
パレットに
並べた
色を
全部
混ぜ合わせて
黒くなるのなら
人
だって
いつも
綺麗で
いなくてもいいんだ
真っ黒は
一つ
一つを
解けば
それぞれが
綺麗な色なのだから
そうじゃないと
思っているのに
貴方が
私のものにならないのなら
いっそのこと
貴方が
幸せでなくなればいいと
心の何処かで
思っているのかも
しれない
誰かの不幸の上に
自分の幸せなど
あり得ないと
知っているのに
挫けそうな心は
皮肉で
溢れそうになる
好きという
言葉が
人を
醜くする
綺麗な想いの上に
綺麗な想いを
重ねたい
好きは
醜い自分との
闘いなのかもしれない

