ふとした
瞬間

愛おしさが
増すから


苦しくなるんだ


何気ない
その影が
空気が

大切にしたいと
思わせるから

キミは
やっぱり
ズルイ
着ていたはずの
鎧は

あまりにも
脆くて

綻んでいて

一瞬で
壊れてしまいそう

崩れないように

崩さないように

壊れないように

壊さないように

何度も
何度も

着直して

立ち続ける


息苦しさも

苦悩も

全て

隠して


見抜かれないように


今日も
崩れかけた
鎧で

立ち続けるんだ
好きだから

分かり合えない

好きだから

譲れない


好きだから

歩み寄れるはずの

道のりが


強がりで

縮まらない



好きだから

苦しいよ

好きだから

素直でいたいよ


好きなのに

何で

いつも

天邪鬼なんだろう


好きだから

こんな私を

嫌いにならないで