【残業に色をつけるのをやめることが、生産性向上へのはじめの一歩では】 | 土木技術者(もどき?)のブレイクタイム

土木技術者(もどき?)のブレイクタイム

土木技術者(的な)人物のブログです。ブレイクタイムを過ごしているような気分で書いています。個人でも仕事ができるように、ただいま準備中(やるかどうかはまだ未定)



◇◆◇
長時間残業が、過労死の原因だ!
残業しないでね。
残業するのは良くないよ。

こんなふうに言わなくとも、そんな空気・雰囲気を感じることが多い。

実際、長時間残業が引き金となって、過労死までいかなくとも心身を病んで、壊れてしまう方は、枚挙にいとまがないだろう。

私もその1人で、心と体を壊したことがある。

とはいえ、残業が悪いこととは私は捉えていない。むしろ必要な過程だ、という認識を持っている。心と体を壊したこともあり、私の心身の耐力はめちゃくちゃ弱いのだが・・・。


◇◆◇
私が思う、長時間残業の大きなメリットは
『時間の大幅ショートカットになる』
ことだ。

高い経験値を得る、高難度ハイレベルなスキルを身につけるには、それ相応の時間が必要になる(一説には1万時間とも言われている)が、長時間残業を活用することで、その時間の大幅ショートカットにつながる。

それを思い知ったのは、2004年に発生した新潟県中越地震の災害復旧事業だった。


◇◆◇
このときの残業時間は、ひと月に300時間をゆうに超えていた。詳細な記録は残ってないので「こんくらい」というドンブリ勘定になっているが、あのときの記憶は今も鮮明に残っていて少なく見積もってひと月に300時間やっていたことは、強烈に頭の中に残っている。

とにかく集中して、がっつり復旧工事の調査・設計に取り組んでいた。図面を作り、数量を拾い上げ、取りまとめて発注元に提出し、追加・修正があればすぐに直して再度提出、さらに国交省の整備局や本省への説明資料の作成、などなどあった。

朝から朝方まで仕事して、少し寝て、仕事再開、の繰り返し。

その後、別の会社に転職したのだが、そこで長時間残業の効果を嫌が応にも見せつけられた。

転職前は一苦労していた仕事を、転職後はスイスイとこなすことがあったのだ。
苦労がゼロになったわけではないが、それまでと比べると格段にラクに感じるのだ。


◇◆◇
転職後、トンネルの設計に関わるようになった。トンネルはまったくのど素人、未経験。そこで最初は図面作ったり数量を拾うところからスタートした。

「これは大変そうだな・・・。時間かかりそうだな・・・。」と思った仕事がいくつかあったが、想定したよりも早く、さほど辛くもなくやれたことがあった。

もちろん、悪戦苦闘したものもたくさんあったのだが、以前の苦労度合いからするとラクに感じた。


◇◆◇
この職場以外でも、似たような場面が何度もあった。しかし、中越地震災害復旧以上にキツくシンドく辛い場面はほとんどなかったと記憶している。

あのときにやったことや味わったことは、今でも私の大きな財産になっている。財産であり投資でもある。災害復旧という仕事を通して、『土木を学べた』のかもしれない。そして『公共事業の一つの形』を垣間見れた。

そのウラに、長時間残業があった。


◇◆◇
長時間残業に、私が勝手に「そんなんダメ!」色をつけていたら、無駄に残業していたかもしれない。そして学ぼうとせず、アレコレといらぬ批判や悪口、戯言を言っていただろう。

残業に悪の色というか、自分で勝手に色をつけないでいると、いっときはシンドイけども、少し時間が経過すると貴重な財産になっていることがある。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

◇◆◇
こちら、クリックをしてくれると
飛び上がって喜びます(*≧∀≦*)



◇◆◇

直接のお問い合わせは、

下記アドレスへお願いします。

tadashiprosta@gmail.com

※こちらもリクエスト・フォロー大歓迎です。
Facebook:https://www.facebook.com/htadash
Twitter:https://twitter.com/togura33