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ここ2・3年ほど、強烈な絶望感を味わうことがある。建設業に対して、強烈な絶望感を感じる。
背景はいくつかあるのだが、最もしっくりくるなーと思ったのが
『綺麗事にまみれている』
ことだ。
他の業界と同じく建設業でも、働き方改革なるものが各社で試行されている。ノー残業デー、週休2日制、月曜日朝までの期限設定をしない、生産性を上げる、などなど。
実際はやってない/やる気ないところがとても多い。会社の大小なんて関係無し。大手だろうと中小だろうと、やる気ないところが目につく。
やる気無いなら言わなきゃいいのだが、やる気無いくせに言うのが、とても腹が立つ。
ノー残業デーやる気ないなら、深夜残業しようが土日祝出ようが、いいじゃねーか。
休むんじゃねーよ!とか言うのなら、有給取れとか言うんじゃねーよ。会社が罰金払えばいいじゃねーか。休日なんてなくして、月月火水木金金の暦を会社で設定すりゃいいじゃねーか。
生産性向上じゃなく気合で乗り切れ!てなら、生産性向上とか口にすんな。精神論をずーっと振りかざしていればいいじゃねーか。
世間に迎合したいのか、言うことは立派。けど、やらなきゃなんの意味もないし、嘘つきだよねって思わざるを得ない。
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しかし、残業減らそう!今日はノー残業デーだから、早く帰ろう!とあちこちから聞こえてくる。早く帰るな!もっと働け!が、本音のくせに。
建設業が古いというのは、こういう綺麗事ばかり振りかざしてるところから派生しているのかもしれない。あれこれ言うのはいいとして、個人任せにしてしまう。最終的に精神論に落ち着いてしまう。
指針を決めることもなければ、基準を定めることもない。ただあるのは残業時間削減と有給義務化くらい。仕事の量を調整する、求められる質を明らかにすることはなく、やっぱり精神論で乗り切れ!となる。
なぜ、そうなるのか。指示するほうが考えなくて済むからだ。何も考えず指示するのは、とてもラク。極論、言いたいことを言っていればいいのにだ。実際、そんな人は管理技術者や現場代理人といった上の立場の方々にも見られる光景となっている。
何も考えずに部下に指示したり仕事を振り、言われた通りにやって間違っていたら、そんなことは言ってない!というプロジェクトマネージャー。
適当に仕事を振り、ルール化してないことをやるように指示したら基準を求められ、そんなことは言わなくてもわかるだろ!と、ルール化してないことを当たり前にやれと考える所長。
そんなの無駄だからやるな!と言った数日後に、やるなと言ったことを『なんでやってない!』と問い詰める管理技術者。
こんな人は建設業だけではないだろうが、過去の時代に生きる人が多い建設業にはよく見られる光景だ。そしてそれらの方々の頭からは、『目的』が消え去ってしまっている。
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一方で、希望感もある。どうしようもないヤツがたくさんいるからこそ、少しでもキチンとしていれば、それだけで評価される。鍛えられる。上へ上へと登っていける。いろいろ目をかけてもらえる。
目的を常に見る。
この一つをキチンとするだけでも、大きな違いが生まれる。なんのためにやるのか、なぜそれを造るのか。これらを頭に入れずに仕事している人がとても多い。
目的を頭に入れてないから、間違っていることに気づかない。何が悪いの?別にいいじゃんと開き直る。
次に何があるのか、先々にどんな工程があるのか、を見ない。理解しない。イメージしない。
目的一つ失念してしまうだけで、かなりたくさんの損失が生み出されてしまう。時間やお金や労力をたくさんかけたのに、無価値なもの、というかゴミが造り出されてしまうことだってある。
ちゃんとやる、目的をキチンと頭に入れておくだけで、損失の大部分は消去できる。目的を頭に入れておかない人がたくさんいるなかで、目的をちゃんと頭に入れて仕事するだけで、評価はまったく異なる。その人に付与される価値も周りより高くなる。
何か一つキチンとやるだけで評価されていく。そんな世界でもあるので、希望感もあるのだ。
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