前回書いたように、高校時代に野外のイベントでレゲエと出会ったのが始まりではありましたが、
大学へ入ると興味がテクノに傾いていったのです。
とはいえ、テクノが俺とバッチリ噛み合ってたかというとそうでもない。
好きは好きなんだが、どこかに物足りなさを感じていました。。
レゲエがテクノに押されたまま5年が過ぎたある日、再びレゲエ熱が蘇る出来事が起こります。
再会にして再開。

当時、俺が付き合ってた人が音楽好きだったのですが、
ある日、レゲエの話になった時、
「なんかレゲエって野蛮」ってのたまうのです・・・
彼女は、音楽全般について俺より遥かに詳しいので、普段の話なら軽く流すとこなんですが、
ことレゲエに関しては黙っているわけにはいかず、理由を聞くと

「HIP・HOPみたいなやつやろ~。イキってる感じがイヤ」って

いやいやいやいや・・・百歩譲ってダンスホールはともかく・・・。
多くの曲に真剣なメッセージが籠められているのです、レゲエには。

また、彼女がときたまかける曲が、Fishmansというバンドのものなんですが、
定義云々はさておき感覚的にかなりレゲエに近い。Bob Marleyのメロディに似た曲あるし・・・

彼女は重大な勘違いをしているようなのです。

さらに、俺が始めてレゲエと出会ったあの野外のイベントに来てたおにぃさん、おねぇさんは、
決してイキがってる風ではなかったし。むしろ、大人な雰囲気に俺は惹かれたんだけどな・・・

なんか、レゲエのみならず自分の高校時代の一部も否定された感じがして、

「これは、なんとしても良さを伝えなあかんな~」って必死になりました。

彼女は60年代70年代のR&Bが特に好きだったので、
ならば同時代のROOTSに始まり、レゲエの前身であるSKAあたりまで聴かせてみようかなどと考えて
密かに、俺の持ってる音源を聴き直し、加えて新たな音源を捜す作業が始まったのです。

そしていつしか、彼女を納得させるはずの作業を通して自分が納得してしまうことに・・・

嗚呼、俺が好きなのはこの太いベースと熱いドラムだったんだと言う事を。

レゲエを知って10年目にして、レゲエの何処が自分の琴線に触れたのかが理解できたのでした。

そこからは、

DUBを軸としてNyahbinghiからNew Rootsまで、極太のベースと灼熱のドラムを合言葉に、
本格的にレゲエにのめり込んで行く事になります。

(ちなみに、レゲエと大くくりにされますが、ジャズに似たものからテクノに似たものまで種類は多彩です。ここでは、ジャマイカ及びそこからの移民達によって始められた音楽群とでも定義しておくことにします。はっきりいって、定義なんてどーでもいいんですが・・・とりあえず)



レゲエとの出会いは、15年ぐらい前になります。
高校1年の春、3on3の大会に出た時、隣の広場にDJブースがあって、そこでかかってた曲がレゲエでした。
そのときは、それが「レゲエ」だってことすら判らなかったのですが・・・
野外にえらくデカいスピーカーが積み重ねられてて、腹にまで響く重低音、浮き立つようなリズムで
カッコイイおにーさんおねーさん達が集まってきてて、
仲間と「なんかよ~わからんけど、ええやん?コレ」ってそれが始まりでした。

当時はyoutubeとか無かったし(いや、それ以前にウチにはネットすら無かった)、ジャケ買いするような余裕もないので、
市の図書館で、それっぽいCD片っ端から借りて聞いてたのですが、
Bob Marleyの「LIVE」聞いて完全にヤラレることに。
中学のときsoulⅡsoulにハマッてたんですが、その解説に「レゲエも取り入れてる」って書いてるのを発見して駄目押しの一撃となります。

では、一気にレゲエに傾倒していったかというとそういうわけでもない。
というのも、当時の自分は、どんな音楽のどこが好きか本当のところはよく解ってなかったので
とにかく良いと思ったものを、全方位同時並行で聴きまくってました。レゲエはまだ選択肢の一つにすぎなかったのです。
それに加えて、レゲエに関する情報も本当に少ない時代だったので、レゲエだけ浴びるように聴ける環境でもありませんでした。

当時はまだロックが主流派で、特に自分のようなド田舎の高校では、自分のクラスとよそのクラスの音楽好きを集めても、レゲエ聞いてる奴なんて皆無だから完全に暗中模索。
レコード屋や服屋(3on3の主催者の一人だった)の店員さんに聞きつつ断片的な知識を集めていく感じで・・・。ラジオでレゲエの特集あれば録音して。レコード屋でハミングして(小声でね)、「ああ、それね」って言われて喜んだり、「え?」って言われて「俺音痴かな~」ってヘコンだりとか。

今となっては、こういう足踏みも貴重な経験なんですが。

一番恥ずかしい話は、
高2(3だったか)の夏に、初めて野外フェスに行ったのですが、その時、初めて生で見るジャマイカのアーティストが、「Say,Ho-!」って言って、なんか応えて欲しそうにしてる。
で、こっちは何て返せばいいかわからず、恐る恐る周りを見たんですが、周りも判っとらん・・・。

しょうがない、ええぃ、ままよ。苦し紛れに「セ・・・セイホォ?」って叫んで・・・間違い

で、今度は

向こうが「Jah!」って言って、こっちは、「じ、じゃあ?」・・・でもって、また間違い

不毛地帯ですよ。

ええ、すんません。残念な事で(ジャマイカのアーティストもさぞかし度肝抜かれたことでしょう。実際、向こうも「WTF?」って感じで戸惑ってたし。ま、異文化交流っすよ)


まあまあ、今は昔の懐かしいお話でありました。