毎月読んだ本を紹介する
久しぶりのブログテーマ
もうすぐゼミがあるので
その時発表しようかと考えている一冊を
今日近所の図書館に引きこもって
6時間で読み深めました
(ホンマに深まったか!!??)
まあ道徳授業を自分の専門にしたく
色んなところで賛否の声があがる
『心のノート』の利点と問題についてが
今一番関心があるテーマ
私は心のノートは批判的な立場にいますし
この本でも批判的な立場で書いた人が多いので
むしろこの本を批判的に読むことが
自分の考えを深めるのに大事です
読み終えて感じたことは
そこまで強烈に批判する必要はないかな…
という揺れる気持ち( ̄∀ ̄)
心のノートの利点は
・道徳的価値をわかりやすく示している
=みることのできない心が形になっている
・自分の考えでつくっていくノートである
・カウンセリングマインド理論(受容と共感)
=心を開いて読み進める
デメリットは
・押し付ける「よい子像」
=心のノートが求めているものが
道徳的に優れているとは限らない
現実の子どもたちは心のノートの
よい子像よりずっと豊か
・子どもの悩みや願いに直結していない
=個々の生活実態と
つきあわせて考えさせるのが大切
↑これ、とても大切な視点だと思います
例えば5,6年生用のノートには
「自分の一日は自分でつくる」という項目があり
「毎日三食バランスよく食べる」
「充分な睡眠をとる」
などの、規則正しい生活をするという
道徳的価値を示していますが
塾通いでバランスよいご飯を食べていない
両親共働きで生活リズムが崩れている
育児放棄でご飯を食べさせてもらえない、など
小学生なりの生活リズムを作り出せない家庭も
クラスにいないなんて言い切れない時代
世の中が正しいという価値が
子どもと結びついている
なんて思い込みは捨て
「心のノート」の内容をしっかり吟味する力が
これを活用するときに必要になってきます