実地研修Ⅰ:ふりかえり2日目「子どもが生きている空間」 | 気まぐれ戦隊・徒然ンジャー改☆オ~ソレ観ぃヨ☆

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某市小学校教師の、映画大好き気まぐれヒーロー物語

昨日のふりかえりを読み返せば


なんとまあ、つまらない話を
アップしてしまったな、と深く反省しています


kira君のコメ返でもした通り
プライバシー云々の制約があり


子どもの話を公言するのは
なかなか難しいのだけれど


せっかく子どもに会いに
現場へと実習に行っているのに


その話を書かずして
何が1日のふりかえりできるか!?




ということで書きます


もちろん名前
深すぎるディテールは押えますよ


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今日という日を過ごすにあたり
特に意識していたことがあるのですが


そのきっかけを作ったのが
昨日のある女の子の発言からです


私がこの2日間一緒に過ごした子どもたちは
学年的には高等部(高校生1~3年)


社会的自立を目指して、就職のための
作業や勉強をするクラスとあってか


障害に関しては比較的軽度


昨日の5,6時間目に国語の時間で


「自分のことを話す」という課題をやりました


私達同様、人前で話すことが
苦手な子どもたちなのですが


社会で暮らすためには
コミュニケーションはちゃんと必要な部分


国語の教科領域で
人前で自分について話すこと


相手の話を聞くことを主旨としています


んでこの課題を進めていくにあたり
使うのはサイコロ


1~6の目に、あるトークテーマを決めて
振ったサイコロの出た目で


何を話すか決めるということ
(例えの説明としては反則だけど、「ごきげんよう」みたいな感じ)




それでさっきも登場させた
ある女の子が引いたトークテーマが


「将来・夢について」


この目を出した瞬間
彼女が不意にこぼした言葉が


「夢なんてね~し」


そして担任の先生から促され


少し間を置いて、考えて、
次に出てきた言葉が


「○○ちゃんと○○ちゃんと○○君(クラスの友達の名前を列挙)と
これから先も仲良くしていきたいです」


というものだった


彼女が言葉にした
この2つの想いが


とても重みのある言葉に感じて
昨日からずっと心に引っかかっている


1つ目の「夢なんてない」について
彼女はおそらく知っているんだと思う


今のこの社会情勢の厳しさを


そして思い込んでいるのだと思う


障害を抱えている自分が
そんな社会で通用するはずないと


というより、健常者(って言い方が良いとは思わないけど)ですら
社会から切り捨てられ、見捨てられる人が多いということを


彼女は知っているのだろう


だからこそ、今の社会の意識が
譲歩するような構えに


なっているはずがないと勘付いているからこそ


未来に希望を持てなくなってしまっているのだろう




そして2つ目の言葉を
どう解釈しただろうか


友だち想いのやさしい気持ち?


それもあるかもしれない


むしろ友だちが素敵だということを表現した?


それもあるかもしれない


しかし彼女のこの言葉は


一見温かみがあるけれど
裏にはとても寂しい感情が


読み取れはしないだろうか


つまりどういうことかと言えば


彼女にとって彼女の居場所は
きっとここしかないんですよ


ここが(家族を除いた)彼女を取り巻く
関係の全てなんじゃないかと


私はそれぞれ違う環境(関係)を持って
小学校から大学院まで歩んできたけれど


小学部から高等部まで一貫した
北はりま特別支援学校で


彼女が持つ本当の関係性は
(今は)きっとここにしかないんだと感じて


それが昨日からずっと胸を詰まらせてきた


彼女の生い立ちについても
少し担任から聞いて


それはここでは絶対に
言及することはしないけど


それを聞く限り


ここで自分の存在を認められて
褒められて自尊感情(自己肯定感)が育ち


今のこの仲間と過ごす楽しい場所を
心の拠り所にしてるんだと


彼女の言葉から
そんなことを考えさせられた


今日一緒に過ごしていても
彼女だけでなく、ここに通う彼らにとっても


ここは"心の居場所"なんだという
気づきをたくさん見れました




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以上で観察実習、特別支援学校編の
ふりかえりは終わり


明日はたった1日だけど
幼稚園だああーあ♪