はじめてのえいが

はじめてのえいが

映画を観ることが好きではない人による、
映画を観ることを習慣付けるための、
映画感想メモ。
テレビ放映や配信での視聴が主。

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配信で見た。原作未読。

というか正直、別の作品と間違えて見たんだけど。

 

……で?っていう話だったなあ……。

女性総理ってだけでも日本では現実にはいない存在なのに、

更にその夫に焦点を当てて、一体何を描きたいんだろうと興味を持ったのに。

夫は夫で何か特殊な育ちの人だし。

現実の酷い状況に対して何かめちゃくちゃぬる……優しいし。

出産にあたって生じた命の天秤以外に

(あの界隈では)若い女性が政治家しかも首相としてやっていくしんどさとかゼロで、

夢物語も夢物語じゃん……優しい世界……みたいな。

そういう理想を見せたいって話だったのか……?

 

主人公である夫も夫で、この主人公の何がどう変わる話だったんだ……?

彼が変わるんじゃなくて彼が周りを変えるヒーローでもいいんだけど、

そういう話でもあんまりなく……

何だったのか……。

やーっと見た。配信にて。

原作未読。

 

工藤遥ちゃん主演ということで劇場公開当時から観たいとは思っていて、

しかし公開タイミングは折しも2020年。

どうしよ……とちょっと躊躇ってるうちに

口コミで評判が広まったのか

私の行けるタイミングで席が取れなくなってしまい、

まあいいや……どこかで配信待ちしよ……となり、

配信始まったら始まったで

いつでも見られるようになるとズルズル先送りしてしまい……の今。

 

あー勿体ないことした、もっと早く見ればよかったし、

やっぱり劇場で見ておけばよかった。

遥ちゃん、ルパパトのすぐ後がこれだったんだよね?

いい作品に出れたってのも勿論よかったんだけど、

遥ちゃんの今後の演技のためにすごくいい仕事を貰ってたんだね。

いま私のこのタイミングで見ても、

ルパパト後の遥ちゃんの仕事の中で一番よかったのでは。

そして工藤遥の使い方としてもベストワン。

 

というのは、私は、遥ちゃんの声は武器だとは思うが

武器なだけあって使い方が難しいとも感じていて、

ちょっと強い感情を出す芝居の時に攻撃的になりすぎるように思うんだ。

微妙なニュアンスの調整が強さで掻き消えちゃう感じというか。

それが勿体ないなと常々思ってて。

その点小寺さんは、まず台詞自体が少なく身体全体での表現が多く、

喋るときもテンション高くなく穏やかで、

遥ちゃんのハスキーボイスがいい塩梅で沁みてくる。

ちょっと切なみがあるんだよね、それがいい。

 

あとボルダリング、本当に頑張ったよね……すごいよ、流石だよ。

これはすごいんだけど、すごいとしか言いようがないので

あんまり言うことがない笑

 

ボルダリングへの取り組みの根性といい、

なんか近藤くん(伊藤健太郎)たちからの視線といい、

監督が小寺さんはアイドルの人に演ってほしかったらしいという話に

めちゃくちゃ納得する。

 

小寺さんを見ている子たちも皆よくて、

私は特にギャル(吉川愛)ちゃんとの関係が好きだったな。

何だか見ていて泣けてしまった。これが尊いという感情か。

小野花梨ちゃんとはここで共演してたのね。

(ロマンス暴風域を先に見た)

 

学校の先生だけはムカついたなー。

進路指導2回目の時、皆のいる教室に乗り込んできて、

皆に聞こえる声で個人情報を喋りながら

生徒の希望を馬鹿にするという最悪コンボ。

それを小寺さんが天然にやりこめるのを

皆の前でやるための都合だとは思うんだけどさー。

 

とにかくよかった。

友達の小学生の娘ちゃんとかに薦めたいけど、

影響されて変なとこ登って危険が増しそうだからなー笑

配信で視聴。

2011年の上映だった模様。こんなのやってたなんて知らなかった。

あの頃忙しかったんだな私。

 

……去年の『リョーマ!』より全然おかしい映画では!!??

真面目な顔して何をやっているんだ君たちは!?

 

根本のストーリーがおかしいとかではないんだけど……

トンデモテニスをやりたいがための肉付けとか演出とかのせいで

真顔のトンチキが酷い、スケールデカいのが尚更おかしい笑

 

ざっくり言うと「ファンタジーRPGで敵のボスがいる城に突入!道中たびたびバトル!」みたいなことなんだけど、

バトルの方法が一応テニスではあるが演出はまんまファンタジーRPGみたいな、

いや演出っていうかやってることがファンタジーRPG?

なのに時々正気に戻ったようにまともなテニスみたいな発言が入る

 

どう見ても敵は殺しに来てるだろっていうスタンスなのに、

自分たちで「フォーティーラブ!」とかカウントするし。

さんざんやった後で真田が

「テニスのルールを守らんかああああああ!!」て叫ぶ! 今更!!!

しかも自分はその後鉄格子をテニスボールでぶち破る

 

最終的には、テニスで心身ともに傷ついて闇落ちしたゲストキャラ早乙女太一を、

その親友で同じくテニスで心身ともに傷ついたけど

1人先に足抜けしたゲストキャラ大東くんと一緒に救いだし、

二人のゲストキャラがイチャイチャするところに落ち着く。

(早乙女太一と大東くんは逆だったかもしれん)

 

嬉しかったのは、敵のお城(持ち主は跡部)に突入するときに

全キャラでいくのはアニメ制作都合上無理なので笑

リョーマ以外は人気キャラ選抜数人になるんだけど、

青学はですよねー!手塚と一緒に行くのはどうせ不二ですよねー!

って思ってたら、留守番は留守番なんだけど大石にもいいシーンがあってですね!

手塚と大石のいいシーンが!ありがとうございます!!

青学部長・副部長推しには嬉しいやりとりでした!!

 

ここ数日のあれこれでTwitterでおすすめされたので。

原作未読、配信で鑑賞。

 

私が思い出してしまったのはフミカスのことなんだけども、

本当に、純粋に信じている人たちの心を壊したいわけじゃないんだよな……。

だからこそ、よりいっそうトップの方を憎く思ってしまう。

 

お姉ちゃんとの関係の描かれ方、

同世代の友人たちとのニュートラルな関係が興味深い。

興味深いというか、ああいう付き合い方があるのか、というか。

 

親戚のおじさんたちの接し方、行動は、

現状だとあれが妥当で限界かなという気がする。

 

岡田将生のイケメン先生は、

教師という立場ながら完全に自分の感情だけで

怒りを嫌悪を人前で子供にぶつけているので流石に酷いと思うが、

ああいう相手に激しく感情的に揺さぶられないと

心の奥底に違和感を届けることも難しいのかなと思わなくもなく。

監督が前編と変わってる。

作画クオリティは更に低下。だいぶ低下。

昨今のテレビアニメでも、深夜だと珍しいレベルでは……そんなことないのかな。

深夜アニメあんまり見てないからな……。

プリキュアだと割とあるあるレベルではある。

 

でも、全体の雰囲気は後編の方が好き。演出とかテンポ感、緩急とか。

作画クオリティがもっと高ければ、やりたいことがもっといい感じに表現できただろうに。

のっぺりした感じの映像とか、予算の問題もあるんだろうなあ……。

 

しかし何故か蘭丸は一貫して絵が綺麗だったな……笑

 

原作がどんな感じなのか分からないけど、

展開がめちゃくちゃ急なのは笑ってしまった。

私の世代だと少女漫画あるある(イメージ)の記憶喪失展開なので、

何かのパロディーみたいになっちゃって。

こういうとこ丁寧にやった方がいいんだろうけど、話が停滞するからそうもいかんのだろうな。

作画の追い付いてなさも笑っちゃう感じに拍車をかけてしまった。

 

でも記憶喪失中の少尉の妻が病身て、

それはもうその妻の死亡待ち以外になくないか……?

実際その通りになったし……。

当時はこの辺どうやって読者が悪意に傾かないようにコントロールしたんだろう。

 

前編のときから紅緒と環で思ってたんだけど、

メインの若い女性キャラが早見沙織、瀬戸麻沙美、坂本真綾と

みんな声がささやき系なんだよなー!

(何なら編集長の母の島本須美もそうだよ)

こうやって映画を見た感じ、紅緒と環はもっと強くてハッキリした声の人の方がよかった。

彼女らの演技が悪いわけでは全くないんだけど。求められる芝居がなー。

キャスティングした人の趣味だろうか、ささやき系女性声優。

 

声といえば、紅緒のばあやが、昔のアニメと同じ鈴木れい子さんなのね!

聞いたときにめちゃくちゃ馴染みのある“ばあや”で、慌てて調べてしまった。

これは嬉しい采配。

そして前編では紅緒の父が運昇さんだったのが、後編では万丈さんに。

この間で運昇さん亡くなってしまったのね……。

 

後半になればなるほど慌てて作ってる感が強くなってって色々気になっちゃう。

エピローグの環さん、満州への転勤手続する前に

まだ走れば追いつくタイミングですぜ……とか。

 

前後編見た感想としては、

ちゃんと予算のある企画で、フェミニズムに理解のあるチームに作ってほしかったな!

今『はいからさんが通る』を作るって、そういうことでしょ。