なんですか、日本のF局とN局が勝手に大谷選手邸を取材して、怒髪天の大谷選手(以下、大谷)が両極を出禁にしたですって。
あきれてものも言えません。というか、殿様商売どころかいまだに「何でもあり」が許されると思い込んでる日本の民放各局の高圧姿勢と、一向にそれを改善しようとしない自助機能の欠如が浮き彫りにされた一件です。
ネットで探したらちょうどいいのありました。
自宅前レポートや近所へのインタビュー等々の狼藉行為、その取材方法に対して(ドジャーズ側から)取材パスの凍結と過去素材の使用禁止、出入り禁止措置、はネット各方面からの情報で知ってはいましたが、大谷本人がこれ程までに怒ってるってことは初めて知りました。
さらにあきれるのは、(どっちの局かは知りませんが)局の偉いさんが大谷の父親や恩師である花巻東高校野球部の監督に間を取り持ってもらおうと(大谷の地元である)岩手に飛んだ…
病膏肓(やまいこうこう)に入るとは正にこのことを言うんでしょう。このような恥さらし的な行為はもはや報道機関としての資質を問われる事よりも社会人としての資質さえも危ぶまれるレベルにまで達しています。
率直に言うならば、日本のマスコミは(今回はF局とN局)は余りにも図に乗って、自らの領域に土足で入り込んだ者に対して米国人がいかに過酷な制裁を加えるかを理解していないのでしょう。
日本人にありがちなうやむやで済ますなんてことはあり得ないのです。
その辺に対していい加減な姿勢で臨み、事が起こっても「日本みたいに何とかなるさ」くらいの認識しかなかったのでしょう。
それに加えて米国は訴訟社会です。
米国人(特に富裕層や資産家)は絶対に泣き寝入りをしません。
下手に妥協すれば相手が付け上がります。だから徹底的にやります。お白州の上で。弁護士を付けて。
日本の報道各局も大谷取材で米国に、MLBに深耕するならば、それに応じてリスクマネージメントを得意分野とするのコンサルタント(弁護士とか)を付けるべきだったのでしょう。
でも今となっては遅すぎます。
たとえ、和解(英語では compromise、直訳は「妥協」です。)という方向を模索するにも、立場が強い側(この場合は大谷やドジャーズ)が何かしら得るものがなければ交渉のテーブルに着ける可能性さえもないでしょう。
特にN局は夏場恒例の24時間テレビにも大谷絡みの企画があるらしいです。おそらくは変更を余儀なくされるでしょう。
24時間TVだけではありません。今後10年間にわたってドル箱と予想される大谷企画ができなくなる可能性が高いのです。
スター選手突撃取材~とか、あの選手のご自宅訪問~とかは、日本のテレビでしか実現が許されないのです。