今般の外電で伝わった大谷選手に関する一報はとても衝撃的で、野球ファンのみならず日本中を震撼させました。

 

これまで、ボクは大谷選手のプレーのみ(と言っていいほど)に注目してました。それ故にグラウンド外のトピックである水原一平氏(以下、一平氏)と大谷選手の絡みはそれほど知りませんでした。

 

一平氏についてはせいぜいのところ、「二人とも仲いいんだな。二人三脚でこれからもやっていくんだな。」くらいでした。

 

しかし今回の青天の霹靂はそんなボクも驚きました。一平氏に対する疑惑(今となっては容疑?)については、後々でそれなりの対処(処分と言った方がいいでしょうか)がなされるでしょう。

 

しかし大谷選手本人についてです。

 

事が起こった初動の時点で、韓国における開幕からあれほどまでに騒がれていた大谷選手関連の報道から大谷選手が消えたのです。緘口令を敷かれているのでしょう。

 

それは仕方がない事です。

 

そしてこの措置は、本来われわれが大谷選手に関して共有すべき「楽し気な野球おしゃべり環境」を「疑問と憶測が飛び交う不可解な環境」にしてしまいそうな様相を呈してきたのです。もちろんの事ボクだってそれを望んでいません。

 

 

 

一平氏が、「関わっちゃいけない賭博組織と高額金銭授受を伴う不適切な関係」を持っていたまでは分かります。それは一平氏の落ち度であり同氏が弁解できる余地はないと思います。

 

しかし、それに関して大谷選手が採った対策(緘口令?ゆえに今では憶測でしかありえませんが)ーーー友達であるが故に大谷選手が肩代わりした。そしてその金額をを当該組織に電子送金(以下、振込)した。流れについてなんです。

 

大谷選手の肩代わりが本当だったとしましょう。であるならば、普通は大谷選手名義で振り込みなんかしないはずです。一平氏を振込者とすることによってその組織もだれから代金が送られてきたかを特定して貸し借りを決済する訳ですから。

 

しかし大谷選手名義の振込みたいでこんなんだったらそっちの組織も一平氏の負債に対する振込と特定できないでしょう。資金が大谷選手→一平氏を動いてから事に及ぶわけです。

 

しかし、米国においてそんな高額を違う名義の口座に振り替える際に現金を使用するなんてあり得ないです。必ず小切手利用になります。そして小切手を切ったならば(小切手を受け取ったならば)資金化の際に必ず金融機関に履歴が残りトレースされます。

 

そしてそんな高額が振り返られたのならば(すでに当局は疑って捜査を進めてますから)振り替えた理由も探ってきます。カフェやレストランで「手持ちがないから貸しといてくれ」程度の金額ではないのです。

 

さらに大谷選手には「(一平氏に関わる貸し借りなのに)どうして大谷選手名義で先方へ振り込んだのか」という理由に対する説明義務もつくようになるかもです。

 

そして大谷選手はこれに対して納得できる説明ができないと不利になります。

「一平氏が不憫だから」では世間(もしくは米国司法)を十分に納得させられる理由たり得ないのでは?と思います。

 

 

分かりやすくするために(野球の)投手におけるボークを例を挙げましょうか。

 

ボークとは「打者や走者をハメるためのなんちゃって動作」なんですが、もしこれをやった投手が審判から「アカンで!」と叱られても、投手が「ホントは投げるつもりやったけど日光が目に入って眩しくて投球動作を止めたんや~」みたいな理屈なんて通る訳がありません。

 

投球動作に入った投手が本当に眩しかっなんて投手にしか分かりません。偽証なんていくらでもできます。こんなこと許してては投手絶対有利の競技環境ができてしまいます。ボークじゃないボークの拡大再生産なんです。

 

こういう事を防ぐために、投手の心の奥底は完全無視で、投球版の踏み方とか、セットポジションの作り方や中断の仕方、その際の脚の上げ方等の外面的要素(目に見える事象だけ)を細かく規定して、それをやったらボークやるつもりはなくてもボーク判定にしてるのです。

 

今回の大谷選手+一平氏の件においても上記で説明ができるのでは?とも思います。「お世話になった一平氏の不祥事を助けてあげよう」という行為は頭が下がります。

大谷選手の一平氏に対する友情であり無償の証でしょう。素晴らしい行いです。

 

しかし、そんな大谷選手の心の内なんて(あまりにも美しく、あまりにも純粋であるが故に)それが届かない人やそれを理解しない人がいらっしゃいます。

 

そういう人々を納得させる効果的な手立てこそが前述のボーク理論なのです。MLB共通の野球規定にて具体化されているのです。

 

週が明ければ新たな進展も出てくるかと思います。

 

大谷選手に有利な、大谷選手の立場を代弁してくれる展開を望みます。

 

 

 

㊟ 今回の表題の英語部分「Say it ain't so, Ippei.」はかつてのMLBを震撼とさせたブラックソックス事件(これは球団関係者の違法賭博ではなく選手本人の八百長濡れ衣の一件なんですけど)を語る際に出てくる言葉「Say it ain't so, Joe.(ウソだと言ってよ、ジョー)」からの引用です。なんか思い出しました。