私の名前は外田ジョン子。

美人だ。


美人すぎて、高校を転校するはめになった。


え?
何でかって?


…まあ、校長がうちのことを好きになったてきな?笑

や、うちがたぶらかした訳じゃなくて、その、あの……ね、



まあ、そんなわけで。


今日この一番上品高校に転入してきたの。



正直『上品』とか、だるーって感じだけど
パピーも着いてきてくれるってゆーから仕方なく。



まあお決まりの。
教室での転入生の挨拶。


…をしようとしたんだけど、

担任が迎えに来ねぇ!orz

だから、しょーがなく私が自ら教室に向かったわけ。

したら、


なんか美人がガラガラって教室から出てきて、



からの倒れたの!



えええええショック!ショック!あせるあせるあせる



どどど、えええあせる


さすがの私もぱにくる(笑)


とりあえずパピーを呼んで、
呼吸の確認と、
脈の確認。


…あ、べつにパイオツがさわりたくて胸に手を当てたんじゃないよ?


ち、ち、違うから!



まあ、それで
パピーに保健室まで運んでもらったのね。


まあでも保健室の先生がいなくて
私が目が覚めるまで側にいることになってんだけど…







一個、オカシイところがあるんだよね…。




…この子、女子の制服だし、もちろん顔も女の子だし、私もちゃんとパイオツ揉ん…あ、間違えた!脈を確かめたから、胸からも女の子だって分かったんだけど…













明らかに、モッコリしてるんだよね…。



ハッスルバットでホームラン★てきな


モッコリ。


モッコリ。


モッコリ。



私は女の子。
彼女も女の子。


彼女はモッコリ。
私は…



…ないorz



今まで、私は全てを持ってた。


お金も顔もスタイルも、たくさんの男の子も。



だけど、私には、モッコリはない。



…私、この子に負けてる!


「…ねぇ、まりりんちゃん。見てみて、今日のおぱんつ。きんいろー♪」


「…どいてください。」


私はあれから
きんきん先生に
冷たく接していた。


— 別に、きんきん先生が悪いわけではない

そんなことは分かってる。

理性を失ったのは私よ。

分かってはいる。


けど……


『ね,梅北沢くん。今度一緒に上品にクラシックのコンサートなんて行かない?』

『ごめんよ。…今は、女の子と出掛ける気持ちになれないんだ…。』


あの人を目でおってしまっているうちは、
きんきん先生とは、普通に話せないわね…



——何もかも 中途半端な私。


上品を、「間違ってる」と捨てたわたくし。


だけど、
愛する人をなくすことを恐れて、
下品にも
なりきれないわたくし。


…迷走中。


咲生さんは、謝ったら許してくれる?

きっと無理。

もし許してくれたとしても…

もう、私に感情は戻らない。


ひもぱん一丁の私には。(日替わり)


きちんとアイロンをかけられた制服をきている彼。

どう考えたって釣り合わないわね…。



「まりりん……」


ああ,なんか具合が悪くなってしまった。


「先生,すみません。体調が優れないんで早退させてください。」


「ああ…、うん。ばいばいんきーん」


「…ばいばいんきーん」


下組流 さよなら挨拶は、先生にだけ聞こえるくらいの 小さな声で言った。

…彼に聞こえないために。


——マコ

——マコマコ



「…ッ」


やばい…。

本格的に体調が悪いわ…。

——マコマコマコ


まるで 何かが疼くような…


————メリッマコマコマコマコ



あ…きもちわる…
目の前が真っ暗になる


「ちょっと!大丈夫?!ちょっ…えー?はー?うざーウハハ」


…だれ…?



——バタン




「ちょっ…ぱぴー!なんか人倒れたんだけどぉー」

まりりんの唇が、咲生の唇に近寄る—…。



咲生は、固く目を瞑り、顔を背けた。


今まで、幾度となく交わしてきた口づけ…。


しかし、いつの彼女も、上品で、きれいだった。


唇と右前歯それぞれに青のりをくっつけているような女性ではなかった。



まりりんの青のり付きの唇が、反らした咲生の頬にあたろうとしたその瞬間


ドンッ


「キャアッ」


まりりんは後ろに仰け反り、しりもちをついた。



…咲生が、彼女の肩を突っぱねたためだった。


「…いい加減にしろよ。」



震えるその声を聞いたとき


まりりんは彼の本気の怒りを知った。



「これ以上…幻滅させないでくれ。」



彼は、吐き捨てるようにそう言い、教室をでていった。


その際、きんきん先生がぶつかられ「イヤン」といったが、
もはやつっこむ余裕も笑う元気もなかった。