ども。夜勤明けで帰宅後、日中の仮眠とる際にフ×キラーが欠かせない介護福祉士きんじょーです。

寝てると枕元とか敷布団に上がってきてチクチク噛んでくるアリンコどもがいるんすよ(-。-;参ります実際。



腕とか首筋をポリポリしながらの映画レビューは数年前にFil×arksに挙げてたやつを再編集してアメブロに掲載します。昔のレビューなので文章が硬いのはご勘弁を。





んじゃレビュースタート!


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精神疾患に関する書籍を読み漁っていた時期がある。そこから派生というか横道に逸れだした。

中島らも。

中沢正夫。

べてるの家。


そしてこのドキュメンタリー作品に辿り着く。



私はたまたま精神の病とは無縁で過ごせましたが「ああ、自分ヤバいな」と感じたことは過去何度もあります(もしかしたら一時的には超えちゃってたかもしれない)。そんな時に私を救ってくれたのは先に述べた彼らの著作とこの作品です。


精神疾患という病を日々やり過ごしつつ暮らしている人々の日常を映像という形で記録したこの作品を、私は自らの人生の来し方を思い返しながら身につまされ胸の痛くなる思いで観ていました。


ドキュメンタリー映画は鑑賞後に重たいものを背負わされる感じがして出来るだけ避けていたのですが、想田和弘さんのこの作品はそのような強制的なものは感じさせず観察映画とご本人が名付けておられるように対象に向ける視線(カメラ)はとても穏やかで静かな眼差しです。なので押し付けがましさは皆無。それどころかほんわかとした場面さえ出てきます。でも、その穏やかな視線に入ってくる個々の被写体から私が読み取れるのは一人一人の抱えている空虚の大きさあるいは陳腐な表現ですが他者が立ち入ることを拒む深い闇のようなものでした。かつて私自分が抱えていたもので同じように苦しみ、結果的にそれに押し潰されて心を病んでしまった人たちに、もしかしたら私が辿っていたかもしれない未来行く末を見ている気がして作品を観続けるのが辛かった。


しかし、この作品に触れることで私のなかである心境の変化が生じ、苦しんでいる人たちに何かしてあげられる事はないかと考えるようになりました。それから諸事情あって長年続けていた自営の飲食店を畳み、新しく何かを始めようとして選んだのが精神疾患や認知症を患っている方々が暮らすグループホームで働くことだったのです。



私の人生を劇的に変えるほどの衝撃。私にとってこのドキュメンタリーは生涯ベストの作品なのです。


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このレビュー挙げたの四年くらい前かな?当時はレビューを仕上げるのにとても苦労した思い出があります。今読み直すとやはり想いのみが先走り過ぎて乱文になっていますね(⌒-⌒; )編集してもまだ拙さは抜けず。



ドキュメンタリー映画『精神』。内容がヘビィなだけに全ての方にオススメはし兼ねますが、鑑賞後にはきっと何らかの感慨に浸れる作品であるのは間違いないかと。今回はマジメに映画レビューしてみました。きんじょーちゃんはやれば出来る子なのです笑笑。


(画像はお借りしました)