8日の欧州金融市場では、ギリシャ10年物国債の利回りとギリシャ国債の保証コストが上昇し、いずれも過去最高を記録した。

●ソブリン債危機への対応策とりまとめを目指した欧州首脳会議を控え、この日実施された国債入札で借り入れコストが上昇したことが背景にある。

  ギリシャ国債相場は9営業日続落。

●ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる7日のギリシャ格下げが嫌気された。スペイン国債もこの日は下落。同国政府は銀行団を通じた国債売却を実施した。ポルトガル10年債は続落。同国は9日に国債入札を実施する。

  ドイツ10年債 も軟調。好調な同国景気で中銀への利上げ圧力が高まるとの観測が広がった。

 

 債券ストラテジスト「周辺国の国債入札で、消化すべき供給は大量にある。現行水準で買いが入りづらいのは明らかだ」と語った。

  

ギリシャ10年債利回りは一時、前日比52ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し12.85%となった

●これはブルームバーグがデータ集計を開始した1988年以来の最高で、昨年10月27日以降で最大の上昇。ロンドン時間午後5時4分現在は12.84%。同国債(表面利率6.25%、2020年6月償還)価格は2.04ポイント下げ65.29。ドイツ10年債に対するスプレッド (上乗せ利回り)は1月10日以来の最大となる956bpまで拡大した。

  ギリシャ国債の保証コストを示す指数であるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは5bp上昇の1037bpと、過去最高を付けた。債務1000万ドルを5年間保証するコストが年間104万ドルであることを意味する。

  ギリシャ政府が8日実施した入札で、16億2500万ユーロの182日物証券の落札利回りは4.75%と2月の前回入札の4.64%から上昇した。応札倍率は3.59倍(前回は4.54倍)。

  スペイン10年債利回りは前日比9bp上昇の5.48%。ポルトガル10年債利回りは7bp上げ7.63%。

  ドイツ10年債利回りは3.31%と、前日から3bp上昇。ドイツ経済技術省が8日発表した1月の製造業新規受注指数は前月比2.9%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト35人の予想中央値は2.5%上昇。