広島県にはそごう、三越、天満屋などの百貨店がある。その中において、ほぼ広島県オンリーの商売をしているのが「福屋」。しかも、広島駅前店と八丁堀本店を軸に、県内にミニ百貨店を展開している。その様子を見にいく。
三次・岩国の支店
まずは支店から。
まず、三次駅で福塩線から芸備線に乗り換える時間を使って、徒歩5〜6分先の「福屋三次店」へ寄った。
ギフトサロンがメインの店だが、婦人服、婦人雑貨、焼き菓子などを買うこともできる。外商拠点でもあるので随分多くのスタッフがいたが、お歳暮シーズンを過ぎていても客足は途切れなかった。
私の故郷のせんべいが安くて美味しそうなのでこれを買って、夜のおやつにした。たった108円で大満足。
翌日、岩国駅前にある福屋岩国店に寄った。福屋では珍しく、広島県外の拠点だが、それは多分ここだけだ。
三次と似たような品揃えだが、広島が近くてお客さんが多いのか店はやや広め。宮島口駅弁「うえの」あなごめしの予約販売が今月20日にあるらしいとも分かった。
昨日と同じものを買うわけにはいかないのか、インスタント食品を買った。三次もここも日持ちのする食品とギフトが2階、化粧品や婦人服などは1階。
五日市福屋
五日市福屋は広島市佐伯区にある小型百貨店。三次や岩国、あるいはその他の場所にあるギフトショップと違い、百貨店の形を取っている。
2階がフタバ図書(本屋)、1階が服と化粧品など、地下1階が食品となっている。食品は集中レジ系式が多く、百貨店系スーパーの佇まいに近いが、惣菜などは個別の店が作っていて、百貨店のデパ地下らしさを出している。
この五日市福屋のようなタイプの店が、是非大都市圏郊外にもあって欲しいものだ。再開発の時には考えてほしい。
そう思いながら店を出る。
福屋広島駅前店
広島駅前には「エールエール」という再開発ビルがあって、そのA館(B館は別の名前がついている)に入っているのが福屋広島駅前店。これはもちろん本格的な百貨店。
地下道で入ると地下2階は、以前の「広島百貨店」を引き継いだ専門店街で、その上がデパ地下など百貨店となって、10階以上続いている。
巨大な吹き抜けが「プラッツ近鉄」こと近鉄百貨店京都店を思い出す。若干、駅からの行きにくさは同店に近いが、しかし、駅から目の前に見えていること、駅からの距離で「プラッツ近鉄」亡き今も福屋広島駅前店は残っているようだ。
また、広島駅ビルの建て替えが終わると、新幹線や在来線の改札口から階段を降りずに福屋広島駅前店の2階に入れるようになり、ますます集客が便利になるだろう。
平日の昼間なのでお年寄りが多いが、家族などで買い物に来る人もいる。デパ地下も惣菜やお菓子のコーナーが福山の天満屋より少し空いていたが、昼間なのでむしろ生鮮品を求める人は結構たくさんいてレジ周りにたくさんのお客さんがいた。
「東急ハンズ」とコラボした催事もやっていたが、東急ハンズを誘致したら駅に来る若年層ももっと取り込めるかもしれない。
駅ナカより実はコンパクトで買いやすい、広島土産のコーナーで自宅へのお土産を買った。
せっかく買い物が終わったので、このまま新幹線で帰ることにしよう…。えっ?
感想
天満屋やそごうなど他の百貨店に比べて年齢の高い客が多いし、もう少し若い人もいてほしいのだが、ここは大都市なので完全に高齢者だらけでもない。休日や夕方、お客さんの顔ぶれがどうなのか、八丁堀本店はどうなのか、気になるところだ。
広島駅前店はレストランやフードコートなども魅力的なのでまた行ってみたい。支店のうち、本格的な五日市の店が福屋そのものや五日市の街にどうプラスになっているのかも知りたい。