「自分を信じてくれる仲間と飛んだ時、大いなる翼が現れる」 | 気になるコトバ

気になるコトバ

日々、目に、耳に、心にとまったコトバたち

The Great Wing -渡り鳥・雁のゴーマーの物語- 」より

先頭を飛ぶものが、自分も仲間も信じ、
自分を信じてくれる仲間と飛んだ時、
心の中から‘Great Wing(大いなる翼)’が現れ、
どんな嵐も乗り越えられる!!
でも、一瞬でも自分や仲間を疑ったら、群れは崩壊してしまう…。

この物語は、フリーアナウンサーの渡辺祥子さん が、

アメリカの精神科医ルイス・A・ターターリャ氏の書いた

渡り鳥・雁の物語「The Great Wing」に出合い、感銘を受け、

朗読用にアレンジして、伝えてくださった ことから

私も知ることができたお話です。



嵐。

雨にたたかれ、

雷がなりひびき、

風にまかれ、

見下ろしてもそこは、荒れ狂う波頭。


休みたくても休めない。

飛び続けるしかない4000キロ。


強いものは弱いものを守るように飛び、

弱いものはその心にこたえ、懸命に飛ぶ。


強いものは、

順々に先頭を入れ替わりながら、

群れを導く。


先頭を飛ぶプレッシャー。

自分がみんなを守って飛べるのだろうか。

不安におそわれる。


自分への不信感が芽生えてしまい、

先頭を守りきれず、おちていく友。


次に先頭を務めるゴーマーはおびえそうになる。

初めての渡り。

‘大いなる翼’の存在も信じきれない。

友は、海に向って高度がどんどんおちていく・・・。

自分にできるのだろうか。


そんなとき、後ろをついて飛んでいる仲間から

ゴーマーを信じているという心が伝わる。


そのとき、ゴーマーは初めて自分を信じ、

心から仲間を信じ、落ちていく友を助けに向う・・・。



相手が信じてくれるだけじゃ足りない。


自分が自分を信じられるから、

相手が自分を信じてくれることを

心のそこから信じられる。



自分が本気で取り組んだとき、

はじめて感じられることがある。



こころの底から、じわじわとアツイ気持が

染み出してきた物語です。