こんにちは。


facebookや色んなSNSで、たまに見る、この、


子育ては崇高な事


という言葉。


私はあまり好きでは無い。


ただ、言葉の意味は間違ってはいないと思う。


でも、

この言葉は、

男性が、母親に対して発しているとするならば、

とても嫌悪感を感じてしまう。


なぜなら、

この言葉には、

子育ては母親の仕事 という見えない強力な圧力があると思うから。


母親が、同じ境遇の母親に対して言うこの言葉には、お互いへの労いや尊敬が入っていると思うと同時に、

こう言わなければ、

やってられないと思う、圧力、ストレスがあるからだと思う。


お互いに、私達頑張っているよね!と、励まし合いながらでないと、

子育てをするのは、半端なく辛い仕事だと思う。


夜勤や朝から晩まで働く父親も、確かにしんどい。

だが、産まれたての子供を24時間、自分の事は完全後回しで子育てと家事をしている母親の比ではないと思う。


帰ってくれば、

死にそうになりながらも、母親(お嫁さん)が作ってくれた夕飯を食べる事ができ、

洗ってあるお風呂に入り、

整えられたお布団で、眠る事ができる。


母親はそうはいかない。


自分だけの為にご飯を作るか?と言えば、私だったら作らない。

そんな事よりも、眠りたいから。

体を休め、夜中の授乳や、日中の家事での体力の限界を少しでも和らげたいから。



そして、

この、


子育ては崇高な事


という言葉には、

今の母親に、もっと沢山のことを背負わせる事になる恐れがある要素が含んでいると思う。


現代では、

共働きが殆どだと思う。


子供が少し大きくなると、母親も働きに出なければ、家計が回らないからだ。


では、

それで、母親の育児と家事に対してのやる事が減ったのか?

というと、

全く別の話だと思う。


朝ごはん、お弁当作りから始まり、

洗濯、

保育園への送り迎えから、

会社での仕事を終え、保育園へのお迎え。

帰ってお風呂に入れ、夕飯作り、食べさせ、

洗濯物を畳む。

そして、順調に行けば子供を寝かせて、

その後にも、お風呂掃除から、

食器の後片付け、

明日の準備と、

ずーーっと、働いている。


旦那が夜勤の場合、日中は自由にゆっくりと眠れる。

夜遅く帰る旦那は、

殆ど全ての育児と家事が終わった時点で、帰宅。


食事とお風呂を、すれば後は楽なものだ。


そして、

休日だからと言って、

母親に休みは無い。


仕事をするにしても、子供の病気で休むのはいつも母親だ。(たまに、旦那が休んでくれる素敵な方もいらっしゃる)


この言葉は、

母親を子育てに縛り付ける要素すら含んでいるものと、

私はとても感じる。


子供は宝だという事も、子育てが崇高だという事も、

間違っては居ないが、

どこに目線を向けるかでかなり意味合いが変わる、恐ろしい言葉だ。