エジプトと祖母 | 小笠原まさやオフィシャルブログ「ヒーリングと占い・金魚堂」Powered by Ameba

エジプトと祖母

本当は帰国したらすぐエジプトでの諸々を書こうと思ってたんですが、
帰国した日に祖母が亡くなったので祖母について書きたいと思います(・◡・)

老人ホームに入っていた祖母のことで父親から電話があったのは5月末。
もう意識は半分以上向こうの世界に行っていたので、向こうの世界に行くこと
自体は寂しいけれど楽になってほしいとも思っていたんですが、父親の言葉は
私にとって衝撃的なものでした。

「片足を切断しなきゃいけないってお医者さんが言ってるんだ」

私の祖母は大正生まれ、大きな声では言えないのかもしれませんが横浜の
仲仕(平たく言っちゃえばやくざ)の親分の娘で、関東大震災で失うまでは
野毛の山を持っていた家に育ちました。
昭和初期の資生堂に勤めていて、その美貌を見初めた写真家の祖父が
モデルをお願いしていたという、何せ美しいことに誇りを持っていた人でした。

そんな人の体の一部を失わせるわけにはいかない。

そんな電話があった月、私は生涯唯一の師匠であるトレイシー・アッシュ先生と
出会い、今までのスピリチュアルにはない斬新なコンセプトを教わっていました。

どこまでできるかわからないけど、とにかくもう祖母を癒すためになにかしよう、と
私はトレイシーさんに言われた通り自己分析と瞑想を日々行う中で、祖母への
多次元的なヒーリングを行っていました。

結局心臓が持たないだろうということで手術は行われず、祖母は静かに病院で
最後の時間を過ごすことになりました。

カイロ空港に着いてベンチに座ると、娘から祖母が危篤だとLINEが入りました。
一瞬帰らなきゃいけないのかな、と思いましたがとりあえずはルクソールまで
行かなければ何も出来ないので、そのままエジプトの国内線に乗りました。

その晩家に連絡を入れるとなぜか祖母の状態が落ち着いたということで、
私はエジプトでやるべきことをしっかりやって来い、という話に。
私は祖母と2人で暮らしていた時期があるんですが(といっても実家から歩いて
2分もかからない)、その頃世界の旅番組をよく見てたっけな、などと思いつつ
私が日本にいない間に何か起きるはずがないという確信を持っていました。

その後トレイシーさんと話したときに祖母が危篤だという話をすると
「おばあちゃま、一緒に来てるのわかってるでしょ?(ニコッ)」と。
祖母は私と同じように形而上学、自分とは・人間とはなにかに興味があって、
私の一族にとっては教師のような、影響力の強い方だったでしょう?と。
まったくその通りで、私たちはみんな強くて美しい祖母が大好きでした。

エジプトでの驚異的な体験と学びを経て、帰りのタクシーの中。
自分の住むマンションが見えた瞬間に電話が鳴りました。

「おばあちゃまが亡くなったって...」

泣く娘に、もう家に着くからと一度電話を切り、小笠原に電話をすると、私より
慌てた声で

「今聞いた...こんなタイミングってある?何が起こってるの?」と。

祖母が亡くなった時間は、成田到着からかっきり2時間後。
"おばあちゃん、律儀に電車に乗って帰ったんだ"と思って少し笑いました。

スーツケースを置き、娘とタクシーに乗って新宿の病院へ。
まだ誰も来ておらず、ちょっとだけ温もりの残る祖母の頬を何度も撫でました。
そして、肉体が朽ちるまで人の生き様を見せてくれた気高き魂を祖父の元へ、
そしてすべての大元であるスターゲートまで送りました。

親戚が集まったときに、「先生も驚いてたんだけど、切るとか言ってた足...
転院してから治ってたんだよな」と聞き、思わずガッツポーズ。
うちはスピリチュアル系の話が完全に大丈夫な家なので、おまえそんなことを
してくれてたのかという話になって、科学的な根拠なんて何もないんだけれど
少しでも祖母に何かが出来たとしたらうれしいなと思いました。

そして、ずっと一人で歩いてきたスピリチュアルの道の途中でやっと出会えた
師匠、トレイシーさんに心から感謝しています。
ちょっとだけ言わせてもらえれば、トレイシーさんに教われるところまで自分を
見つめて変化させてきた自分のことも誇りに思います。

エジプトに行く前のブログにも書きましたが、正直者が報われる世の中は
本当に目の前まで来ていると思いますし、そのために私はやっています。
昭和半ばからずっと日産自動車の仕事をしてきたのに何度言っても契約書を
結んでくれず、最後にはゴーン体制になって祖父の会社はなくなったんですが、
祖母のお葬式が終わった瞬間にゴーン逮捕の速報が出たのは象徴的でした。

私は親分の玄孫として、曲がったことが嫌いで人助けばかりしていた祖父母の
孫として、馬鹿正直な両親の娘として、金魚堂を育てていくと決めています。
鑑定を受けに来てくれる方たちのため、鑑定師のために切磋琢磨しながら、
そうなりたいと願う人たちが幸せになれるような世界を作れるように。

エジプトと祖母は、私に本当に大きななにかを教えてくれました(*´◡`*)
エジプトでのことについてはまた改めて書きたいと思います。