清水富美加さん騒動と東京喰種と私 | 小笠原まさやオフィシャルブログ「ヒーリングと占い・金魚堂」Powered by Ameba

清水富美加さん騒動と東京喰種と私

こんばんは、金魚堂の高橋ハナです。

清水富美加さんの電撃引退や本の出版がニュースになっていますが、
彼女が出演していた作品に『東京喰種』という漫画があります。
私はこの漫画がすごく好きで、コミックは全巻揃えています。

アニメ化の際には、これもまた大好きで、娘と2人東京だけでなく名古屋の
ライブにまで行くくらい好きなバンド、凛として時雨のギターヴォーカル・TKの
ソロが主題歌で非常にテンションが上がりました。(余談ですが、東京喰種
作者の石田スイさんはTKグッズでイラストを描かれてました)

清水富美加さん側の会見で「人を食べるという仕事も含まれております」と
いう言葉があったせいか、テレビやネットを見ていると"人を食べる漫画"と
強調されていますが、それだけじゃないのに...と思っています。
...っていうかキャスティングされたときファンだったとかうれしいとか言ってたよなあ...

彼女が本を出版したことを受けて、"人を食った話だ"と思った喰種ファンは
けっこういるはず(^p^)


ここから微妙にネタバレ含むかも ↓

突然人間とコーヒー以外を口にできなくなった(グール=喰種と呼ばれる生物に
されてしまった)大学生の物語ですが、彼は"人を殺したくない"という思いで
葛藤に次ぐ葛藤を重ねます。

清水富美加さんが演じたヒロインは喰種ですが、喰種を駆逐する組織の人間に
向かって自分を生んでくれた親への気持ちや、どう"正しく"生きればいいんだ、
と気持ちをぶつけたり、人間みたいに生きたかったという言葉も出てきます。
しかも体が受けつけないのに、高校の親友が昼食を食べない彼女を心配して
差し出したお弁当を口にしてこっそり戻したりもします。

ここでは人間と喰種はただの捕食者-被捕食者の関係ではありませんし、
単なる善悪の二元論でストーリーが進んでいるわけじゃないんですよね。

"人を食べる生物を演じる"点で追い込まれたんだとしたら、清水富美加さんは
決定的に女優としての資質を欠いていたし、そもそも物語を理解できていない
人だったんだと残念に思います。ネットでは作者が清水さんを指名したと
書かれていますが、作者が「この人が演じるなら実写化OK」と言ったのは
主人公役の窪田正孝さんで、ヒロイン役は副次的に指名したという流れなのも
漫画・アニメ化・実写化の流れを見てきたひとりとして重ね重ね残念です。

なんだろう...自分の好きなものはみんなにも好きでいてほしい的な?

ここまでは単に東京喰種ファンとしての気持ちなんですが、ここから少しだけ
私の仕事観と宗教観のお話をさせてください。

私はこんな仕事をしていますが、"人を救う"という言葉は好きじゃありません。
もちろん宗教を否定していませんし、私自身神道や仏教、ヒンズー教や
ゾロアスター教などあらゆる宗教の本から多くを学ばせていただいています。

ただ、救ってくれるのは神ではなく、もちろんその神の代言者であるという
人間でもなく、神を信じる自分自身の心の在り方でしかないと考えています。

未だ完璧でもなく完璧に近くもない、例えば私みたいな人間が"人を救う"と
言うのはおこがましいと思うので、スピ的な言い方になるかもしれませんが
"まずは人の力を借りながらでも自分で自分の責任を果たし、自分が幸せに
なる"のが先だと個人的に思っています。

これはエゴではなく、大義のためにもまず自分1人が大事だという意味なので、
おそらく、"幸せ"になるためには自らの存在を客観視することが不可欠です。

その意味で、意図はどうあれ不特定多数に向けて彼女が芸能界を去る理由
として悪意を捲き散らかしてしまったのは長い目で見たマーケティング的な
意味でも、流れるエネルギー的な意味でもかなりのマイナスだろうと思います。
清水富美加さんと教団サイド、事務所サイドのどちらが正しいというのは
関係なくて、本来受ける必要のないエネルギーを自ら受けに行っちゃってる。

...とっちらかった文章になりましたが、3月中旬には東京喰種Re:の10巻が
発売になるので楽しみにしつつ、清水富美加さんという1人の若者の成長と
前途の幸せを願いたいと思います。