2022年3月5日

東京文化会館に、日本バレエ協会の

エスメラルダを観に行きました。

この日は、主役級の人は、新国立のダンサー達でした。





エスメラルダ  米沢唯

フェブ     中家正博

グリンゴワール 木下 嘉人


ユーリプルラーカ版、ハッピーエンドで良かったです。以前見たのが初版版で、主役が全員死ぬという悲しい結末でしたが、今日のは、ハッピーエンドで

見終わった後、良かったです。

途中のディアナとアクティオンも、良かったです。


内容は、なんだか、バヤデールのような愛憎劇でした。



ディアナ   飯島絵莉


アクティオン 牧村直紀


キャスト一覧(ソリスト)

エスメラルダ <美しいロマの娘>
米沢唯/川島麻実子/白石あゆ美

フェブ・デ・シャトペール <警邏隊将校>
中家正博/林田翔平/橋本直樹

ピエール・グリンゴワール <貧しい青年詩人>
木下嘉人/キム・セジョン/清水健太

クロード・フロロ <ノートル・ダム大聖堂の大司教>
遅沢佑介/村山亮/小林貫太

カジモド <大聖堂の鐘楼守>
奥田慎也(全日)

クロパン・スリフトゥ <浮浪者集団のボス>
荒井英之/荒井成也/小山憲

フルール・ド・リス <フェブの婚約者>
玉井るい/平尾麻実/渡久地真理子

メゲーラ <ロマの女ボス>
金田あゆ子(全日)

アロイサ・デ・ゴンデロリエ <リスの母親>
テーラー麻衣(全日)

ダイアナ <リスの友人>

清水あゆみ/田山修子/佐々木夢奈

ベランジェ <リスの友人>

岩根日向子/吉田まい/加納佑紀

アルベール <フェブの友人>

荒井成也(全日)

フローラン <フェブの友人>

貫渡竹暁(全日)

ディアナ
飯塚絵莉/根岸莉那/古尾谷莉奈

アクテオン
藤島光太/二山治雄/牧村直紀

エスメラルダの友人

橋元結花/細井佑季/森田真帆/渡辺幸(5日)

伊藤舞/小野麗花/川澄藍/須貝紗弓(6日マチネ)

石橋沙也果/上杉しおり/酒井友美/清水美帆(6日ソワレ)

1・3幕ワルツ <ソリスト>

大木満里奈/中村彩子/深山圭子




振付指導:ユーリ・ブルラーカ
振付助手:フョードル・ムラショフ
バレエミストレス:佐藤真左美
         角山明日香

舞台監督:森岡 肇
照明デザイン:沢田 祐二
音 響:矢野 幸正(アートスタジオY’s)
衣 裳:吉田 牧子(タウンステージ)
衣裳装置:NBAバレエ団
法村友井バレエ団
タウンステージ
舞 台:東宝舞台株式会社
総監督:岡本 佳津子
制作担当チーフ:本多実男
補佐:江藤勝己、前田藤絵


ラ・エメラルダ<あらすじ>

舞台は15世紀末のパリ

第一幕一場 <貧民街の広場>

盗みや恐喝を生業とする浮浪者や物乞い、酔っ払いの群れなど貧しい人々で満ちた日没前の場末の広場、そこに偶然迷い込んでしまった貧しい詩人のグリンゴワール。
早速、凶徒の群れはグリンゴワールから金目の物を奪い取ろうと襲いかかりますが、グリンゴワールは彼らにとって一銭の価値も無い詩集以外の何物も持っておらず、こんな奴は殺してしまえということになってしまいます。
首にロープをかけられ、必死に命乞いするグリンゴワール。そのとき群れのボスのクロパンが奇妙なルールを持ち出しました。すなわち誰であれこの男との結婚を承諾する女がいれば、その女はこの男を助けることができるというもの。
必死で周囲の女たちに訴えるグリンゴワール、しかし女たちは一笑に付して誰も相手にしません。
そこに現れたエスメラルダは不運なグリンゴワールを哀れみ、彼と結婚すると言ってしまいます。クロパンは彼らの習慣に従って陶器の水差しをグリンゴワールに渡し、それを壊して破片の数の年数だけ結婚を続ける様に言います。
破片の数は4つでしたが、命が助かっただけでなく美しいエスメラルダと結婚できるグリンゴワールは抑えきれない喜びに満たされ、広場では結婚を祝う歌や踊りが繰り広げられます。
そこに大聖堂の司祭フロロが現れ、エスメラルダに邪(よこしま)な視線を送っています。やがて陽も落ち、誰もいなくなった広場でフロロは鐘楼守のカジモドにエスメラルダを拉致する様に命じます。
カジモドは拒否し、逆にクロパンの手下たちに襲われているエスメラルダを助けます。
しかし、そこにかけつけた隊長フェブに率いられた警邏隊によってカジモドが犯人として囚われてしまいます。
フェブは美しいエスメラルダに一目ぼれし、エスメラルダもまたフェブに魅かれ、フェブは身に付けていた高価なスカーフをエスメラルダに贈ります。
カジモドはエスメラルダの証言で誤解が解けて解放されますが、彼もまた美しいエスメラルダに魅かれているのでした。

第一幕二場 <エスメラルダの部屋>

エスメラルダはすっかりフェブに夢中になり、そのスカーフをまとって文字盤からフェブのスペル<ФЕБ>を選びだして床に並べ、その前で踊ります。
そこにグリンゴワールがやってきてエスメラルダを抱きしめようとしますが、彼女は私は貴方を死から救ってあげただけで決して本当の妻になるつもりは無いのだと宣言します。そして、貴方はこれからロマのダンスを学んで私達と一緒に踊りの見世物をやって生きて行くしかないのだと諭します。
エスメラルダはそれから彼を別室に追いやって休みますが、そこにフロロがカジモドを伴って現れ、エスメラルダに自分の情熱的な愛を訴えます。
エスメラルダは私が魅かれているのはフェブだとそれを強く拒み、逆上したフロロはエスメラルダに襲い掛かります。エスメラルダは身を守るために忍ばせていた短剣を引き抜きますがカジモドに止められ、部屋から逃げ去って行きます。

第二幕三場 <アロイサの屋敷>

フェブにはフルール・ド・リスという婚約者がおり、今宵はリスの母親アロイサの壮大な屋敷で盛大な宴が催されています。
花籠を持った娘達の踊りや、ギリシャ神話の狩猟の処女神アルテミス(ディアナ)とアクタイオーン(アクテオン)の踊りなどが披露されるなかフェブはフルール・ド・リスに指輪を送り広間は歓喜に包まれます。そして余興に踊りを見て楽しむために呼ばれたロマの一団が広間に招き入れられますが、その中にはエスメラルダとグリンゴワールもいました。
エスメラルダはフェブがリスの婚約者と知って悲しみにくれますが何とかその場を踊り切り、グリンゴワールに寄り添われてその場から去りかけます。
それを見て今度はリスが衝撃を受けます。
グリンゴワールが失意のエスメラルダの肩にかけてやったスカーフは、かつて自分がフェブに贈ったスカーフだったからです。

第三幕四場 <エスメラルダの部屋>

クロパンがエスメラルダの部屋の中を盗み見ることができる隠れ場所をフロロに教えています。
部屋に戻って沈み込んでるエスメラルダをフェブが訪ねて来ました。二人は激しく愛し合いますが、それを盗み見ていたフロロは嫉妬に狂って前にエスメラルダが落とした短剣を拾ってフェブを背後から刺してしまいます。
悲しみにくれて取り乱すエスメラルダにフロロは凶器の短剣を示し、これはお前のものだろう、私の女になるなら黙っていてやろうと脅します。
拒絶するエスメラルダ。
そこでフロロは金で抱き込んだ判事に犯人はエスメラルダだと告げ、エスメラルダは否定もむなしく警吏に連行されて行きます。

第三幕五場 <刑場前の広場>

刑場に引かれて行くエスメラルダを群衆が見送っています。人々は不幸なエスメラルダに同情しています。
そこに太鼓が鳴り響き、道化の一座が現れておどけた踊りを披露します。
死刑台の前に連れてこられたエスメラルダ。
再びフロロが歩み寄って私の女になるなら助けてやろうと囁きますが拒絶されます。
裁判官は死刑をあらためて宣告しますがその瞬間、フェブが国王の赦免状を手に飛び込んで来ました。彼は深手を負ったものの生きていて犯人はフロロだと告げます。
怒ったフロロは短剣を手にエスメラルダを殺そうとしますが、カジモドに短剣を奪われて逆に刺され、橋の下に突き落とされます。
人々に喜びが戻り、エスメラルダは最初は恐れていたカジモドに深い感謝を捧げるのでした。