好きな画家といえば、この作家は外せませんね。
19世紀の、フランスの画家です。
象徴主義の先駆者、後世の作家に多大な影響を与えたと評されてますな。


ま、それは当たってるんでしょうが。



一角獣や、白鳥、その他神話・ヨーロッパにおける象徴がバンバン出てきますが、なじみがないのでワカリマセン。


私が、この作家で最も見るべき所と思っているのは、その画業が到達した高みと、同時に偉大な教育者であった事だと考えてます。


画業については、サロンに所属し、最も華々しかった頃は、パリ万博への出品や皇帝ナポレオンの買い上げなど、名声を博していたようですね。
個人的には、最も華々しかった頃はあんま興味沸かないんですがw表現がカタすぎて、全てが彫刻のようでww

この頃の油彩のホンモノは1回しか見たことないですけどね。あぁ、フランスに行きたいです。


神話を題材としたアカデミック・伝統的な範疇は超えないながらも、その表現方法についてはルネサンスから19世紀までのあらゆる時代、ヨーロッパに限らずペルシャなどの東方趣向を取り込み、常に静かに変わり続けたことが素晴らしい。

静かに、と表現したのは、題材に対するアプローチの変化が表現の変化となっているのですが、パッと見は題材が強すぎるため表現が目に入らないと思うからです。

画集で何枚も見ると、無駄に装飾の多い古典的な絵としか見えない。
若い印象派の連中からは、古くさいアカデミーのセンセイとして攻撃を受けますが、どこ吹く風だったと聞きます。


晩年はサロンから離れてアトリエに引きこもり創作を続けますが、その行き着いた先は具象から離れ、まるで20世紀のアンフォルメルと見まがう境地まで到達したと、私は思ってます。


若い頃の習作。これはまだかろうじて悪天の中を駆ける騎馬みたいにみえますが、


こんなのとか、


こうなっちゃうと、ほぼ20世紀アート。


ミケランジェロが晩年、トルソの魅力に気づき、未完成としか思えない彫刻を連作でいくつも残してますが、体力とかそういった問題ではなく、「未完成の完成」ともいうべき近代的な思考まで到達したからだと思うのです。

ミケランジェロ:ピエタ
超絶テク。バチカンで現物みたときは、あきれてモノがいえませんでした。
もっとゆっくり見ればよかったwww


でないと、若くしてピエタを作った実力の持ち主が、そんな中途半端なものを連作で残すとは考えづらい。


同じく晩年のミケランジェロ:ピエタ。
スゴイですねぇ。腕が体にくっついている、ということが否定されてますw


ミケランジェロの時代は、以前も絵の具の件で書きましたが、常に命がけだったでしょうし。


両作家とも、その域に達したと思うのですが、如何ですかね。




後進の育成では、アカデミー教授の時に、保守的なアカデミーであるにも拘わらず、特に個性を重視した指導を行ったとモノの本には書いてます。

彼の指導の元、ヨーロッパアートシーンで印象派の次に重要なムーブメントとなったフォービズムを起こしたマティスとルオーを輩出しました。
マティスとルオーについては、教科書にも載ってますのでご存知の方も多いと思います。




この作家、国内でちらほらあるんですが、マイナーなんで数えるくらいしか見てませんw
なかなか常設展に出てこないんですよネェ。ブリジストンのは問い合わせて狙って行った記憶がありマス。
今は上野の西洋美術館で、ピエタと牢獄のサロメが今常設展示中みたいですね。両方ともなつかしい。
岡山の大原美術館には、水彩の小品があります。常設かしらん。
お近くの方は、ぜひどうぞ。静寂さときらびやかさが同居した不思議な魅力がありますヨ。


Android携帯からの投稿