昨日の例会テーマは少し難しかったようです

 

テーマ①岡山県における郵便通信網の形成(3)

―三県合一後の通信制度―

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テーマ②近代郵便の形成過程

―『記番印の研究』余話―

《阿部昭夫・編》

 

 

テーマ①より

【図1】

 


 

 

図1は、備前国第十五番会議所(八浜)差立、岡山県第三課宛で

桜洋紙褐色房1銭貼の、地方管内官民往復郵便である

 

野崎萬三郎の履歴(第三課の配属は8.12.26~12.2.6)

及び会議所の存続(7.3.31~10.11.8)から

使用は明治9(又は10)年10月9日である

 

 

 

【図2】

 

 

 

図2は、(元)岡山県時代の使用例であるが

図1と同じ「八浜差立、岡山宛」であるが、比較のため例示する

 

この封皮は八浜村にて土州十三等出任差立、(岡山県庁)野崎少属宛で

外脇付けは「二月十六日午前一時従/八浜村発」と《刻付》である

それにしても、“午前一時”とは何たる時刻だろうか!

 

野崎少属の履歴(7.7.8~8.5.2)から

使用は明治8年2月16日である

 

 

図1・図2は同じ八浜から岡山県庁あての封皮であるが

取り扱いが相違している

 

図1は切手貼付があり、到着印はないが官制郵便の「官民往復郵便」で

図2は切手貼付がなく、「岡山郵便局」の到着印があり

「至急脚夫」利用と考えられる