2024/04/08 | 族長のブログ

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土曜日、日比谷で桜の下に立ちながら、
坂口安吾の、『桜の森の満開の下』のラストを思い浮かべていた。

~彼は女の顔の上の花びらをとってやろうとしました。彼の手が女の顔にとどこうとした時に、何か変ったことが起ったように思われました。すると、彼の手の下には降りつもった花びらばかりで、女の姿は掻き消えてただ幾つかの花びらになっていました。そして、その花びらを掻き分けようとした彼の手も彼の身体も延した時にはもはや消えていました。あとに花びらと、冷めたい虚空がはりつめているばかりでした~


暗記をしていた訳ではないので、こんな感じの終わりだったよなと。

このくだりを読むと、視界の全てが覆われそうな桜吹雪が目に浮かぶ。


あと、苦手な冬が終わったんだと、桜を見ながら春をお迎えした気持ちでした。




今ね、ビルの取り壊しで閉めた、あの箱のニュースを見たよ。

関係者の方達、大丈夫だろうか?

各々が活路を見いだせますように。