お遍路0箇所目 | 麻雀×BAMSE×看護師は休職中\(^^)/

麻雀×BAMSE×看護師は休職中\(^^)/

日本プロ麻雀連盟 北関東支部 西嶋ゆかりです\(^^)/
高崎市柳川町のBAMSEオーナー 西嶋ゆかりです\(^^)/

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麻雀のこと音楽のこと、BAMSEでの出来事、プライベートも全部ここに書き記していきます(*^^*)

足を運んだことがないだけで、
まだ出会っていないだけで、

「また会いたい」

と思える人は世界中のいろんなとこにいるのだと思う。

新大阪から電車で舞子へ。
高速バスで淡路島を経由し鳴門市へ。

初めての四国。

降りてすぐ高速バスの案内所へ。
そこで電車やバスの時刻表とその見方を教えてもらう。
ついでに駅の場所も教えてもらった。

少し歩いたらビジネスホテルを発見。
iPhoneの充電も切れてたので、ひとまずそこに宿をとり休憩することに。

本当はついてすぐ一番札所の霊山寺へ行きたかったんだけど、この時既に16:00。
八十八ヶ所巡りは翌日からスタートすることにして、地図を睨みながら計画を練った。

ところで夕飯は…?
ここでGoogle先生の登場です。
まずはダメ元で「鳴門市  ライブバー」
で検索。

するとなんと一件のライブバーを発見。
しかもカレーが名物らしく、食事もできそう。
ホテルから1.5kmほどの場所なので、歩いて行ってみることに。


着いた。
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入った瞬間、幼い頃よく預けられていたおばあちゃんちの匂いがした。当時の記憶がフラッシュバックするほど、同じ匂い。

すると1人のご婦人がカウンターの中から微笑んでいることに気づく。

カウンターに座り、カレーをオーダーする。

「学生さん?」

と聞かれ舞い上がるw

『いえ、まとまった休みが取れたのでお遍路に来ました』

「どちらから?」

『群馬です』

「ええ〜〜!随分遠くから来はったんやねぇ」

カレーを作りながらもお話は続く。

『演奏する日もあるのですか?』

「わたしは音楽もお酒もさっぱり。主人がいないとわからないの」

『ご夫婦でお店されてるんですか?』

「主人が3年前に亡くなってね〜それからはお酒もよう売らんし、ライブもせんのよ」

『そうですか…』

ドラマだなーと思う。
人はみんなドラマだ。

そしてカレーが出てくる。
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カツカレーハーフ

ハーフじゃないカツカレーはカツがこの2倍あるそう。
さすがカレーが売りなだけあって、絶品です。
カツも柔らかいし、ビーフカレーも辛すぎず、よそ行きすぎず、食べやすい味。

それから珈琲を頂きながら、お互いにいろんな話をする。

わたしも地元でお店をしてること。
こちらのママさんもご主人を亡くして3年、1人で切り盛りするようになって丁度3年なのだという。
甥御さんはわたしも大好きな大河ドラマに出演中の俳優さん。
ママさんはお店続ける気はなかったので、ご主人直伝のカレーのレシピを捨ててしまったんだとか。
ところが一番下の娘さんもカレーを伝授されていて、お店を続けるように説得され、今でもご主人のこだわりを引き継がれている。
お水は湧水を汲みに行っていて、珈琲も湧水で淹れている。
そしてランチタイムにも営業。
大変なことだ。



そこへ常連さんらしき男性が入ってくる。

「カレーライスちょうだい」


「ここのカレーうまいでしょ?鳴門の人ですか?」


とわたしの方を向く。


『いえ、今日初めて四国へ来ました。群馬から』


とそこからまたママと3人でいろんな話をする。


19歳から精神病院へ入院し、今年の7月に退院。実に40年以上も入院していたのだとか。
今は2週間に一度の通院で内服治療を続けているそう。

「よく食べに来てくれるけど、そんなこと全然知らなかったわ」
とママ。


人はみんなドラマだ。


帰りにその男性から、徳島へ来た記念にと、来年の徳島県民手帳を頂く。
お世話になってる訪問看護師さんたちにあげるために3冊買ったうちの1冊なのだとか。

お遍路0箇所目はこちら
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鳴門駅近くのギャラントムでした。
現在はこのday timeメニューで夜(17:00〜21:00)も営業。


ご主人がいた頃は夜はこんな感じだったそう。
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今も当時のまま残るポスターや張り紙
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「大学生かと思ったわ」
と言ってくれたママこそ、
ひ孫が2人いるとは到底思えません。
(詳しい年齢は聞かなかったけど、息子が53とか言ってた…)

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翌日の八十八箇所霊場一番札所「霊山寺」に想いを馳せながら、さっさと帰って寝ました。