TECHNOS TAM629 の電池交換 ② | The Watch on Ameba

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TECHNOS TAM629 の電池交換の続きです
まずはおさらいをしておきましょうか

主要な各部名称ですね


①”電池押さえ板” ②”コイル” ③”封止管(水晶振動子封止管)” ④”オシドリ” ⑤”輪列受け”

Cal#20系やCal#21系はまるで ”スーパーカブ” や ”カローラ” や ”サニー” と言った実用車、大衆車のような存在で
コスパに優れ故障も少なくて、とってもシンプルな機械体なので生産性も良く非常に出回っている機種なんですね

電池押さえ板の電池と反対側には ”MIYOTA CO.” と刻印されていますが
”シチズンファインテックミヨタ” の事で長野県の軽井沢の西にある御代田(みよた)町に存在する主要工場ですね

電池交換で特に注意が必要なのは電池押さえ板の電池押さえにあたる部分の変形ですね
腕時計と言うのは腕に巻いて使うわけですから不意にぶつけたり、落としたりと衝撃を受ける事もあるので
対応策が随所に盛り込まれているんですね

衝撃で電池が飛び出して外れないような角度でしか組込めないので意外とコツが必要で
ねじ込むように入れるので電池押さえが閉じなくなったり潰してしまって、押さえなくなる事があります

まずはスパーサーを外します

このスペーサーは電池のハズレを防止するためにスペーサーでも電池を抑えていますから
外さないと電池が交換できないんですね


電池押さえに穴があいていてピンセットなどを差しこんで開けるようになっています


この穴にピンセットを閉じて差しこんで手の力で開こうとすると
電池押さえを曲げてしまいますのでピンセットをお箸のように使うと良いんですよ

電池押さえの穴にピンセットの片側を差し込み、イメージとしては柔らかいお豆腐の小さな粒を
つまむようにそぉ~っとつまむと簡単に開いて電池が、ひょこっと出てきます


電池が外れると電池の下にある金色の部品の ”電池受けバネ” が現れます
電池を押さえ板に押しつけるバネですけれど、マイナス側の接点も兼ねています

勢いをつけてしまうと、電池が飛んでしまう事もありますから、慣れない方は慎重に
(勢いがあると曲がりにしてしまう事も多いんですよ)

使用している電池は ”SR626SW” ですね


交換する電池を買ってきました
¥700- くらいですよ


ここからは素手での作業は厳禁です
素手で触ると錆の原因になりますからね

ここまではピンセットで内部に触って来たんですねど
ここからは電池組込みのために触らないわけにはいかないんですね

最も良いのは時計組立て用の指サックを使うのが良いんですけど
市販の指サックやゴム手袋では代用ができません

市販のゴム製品では機械内部を腐食させる成分があるからなんですね
時計用の指サックは機械体などにダメージを与える成分を除去した専用品なのでけっこう高価なんですよね (;^_^A

 ↓私が工具などを購入しているショップが開きますよ


手ごろなのはこれですかね、10枚入りですけど・・・
(通常は親指・人差指・中指の3本に使います)

144枚入りでお得な ”Sサイズ”

144枚入りでお得な ”Mサイズ”

144枚入りでお得な ”Lサイズ”

144枚入りでお得な ”XLサイズ”

まぁノンスリップのマイクログローブでも良いんですけどね (;^_^A 精度は低いけどね

もちろん電池は金属のピンセットはNGで素手も錆の原因ですからダメですね
絶縁ピンセットで置いています


さぁ、組込みですよ
電池を指の腹で押さえて時計回りにひねりながら輪列の方向に押し込みます


ここで注意なんですけど
押込み方が足りないと写真のように浮いてしまい、ちょっとした衝撃で外れてしまうんですね


逆に押込む力が強すぎると電池押さえを下側に曲げてしまい
押さえる事ができなくなります

こうなると部品交換と言う事になってしまいますね
でも、浮いている場合は真直ぐに押してあげれば簡単に入りますから力加減に注意しましょうね

キッチリと電池が組み込まれた状態


”TECHNOS TAM629 の電池交換 ③” につづく

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