鶴岡(だったと記憶している)の「芭蕉煎餅」を捜し求めて、大阪名物の「芭蕉煎餅」を知り、喜多方の「おばけせんべい」と比べたりして悶々としているというお話のその2。

アレ(芭蕉せんべい)に似ているものを2008年にいただいたことがありまして、

その名も「ふくれせんべい」。

福島は会津若松の銘菓だそうです。
包装の絵がなかなか可愛らしい。盆踊りの風景でしょうか。
こういう絵は心がなごんで良いですな。
福島といえば、喜多方の「べろせんべい」が有名ですが、それとはまた違う雰囲気。

黒糖ではなく、砂糖で甘みをつけているのですね。
他の原材料は、もち米と山芋、のり、干しえび、ごま。
味もついているようです。
中身は、

一枚ずつ個別パックされていて、高級感(?)があります。
箱に入っているのは三枚。

!?

三枚しか入ってないだと!?

一箱400円ぐらいだったらしいので・・・
一枚あたり130円ぐらいですか!
たけー。
さすが、一枚ずつパックされているだけある。
高級せんべいだ。
上から、

のり味

えび味

ごま味。

磯のかおりがします。

焼いてみました。

磯のかおりが強まりますな。

味は芭蕉煎餅そのものです。

パリパリサクサク

お子様せんべいみたいでもある。

ごちそうさまでした。

ちと値段がお高いのが残念。
 

「ふくれせんべい」の製造元は、会津駄菓子・本家長門屋 さんです。


~ 芭蕉煎餅(芭蕉せんべい) ~
大阪にある芭蕉堂さんのオリジナル商品。
もち米に水飴や砂糖、黒糖などの甘味を混ぜながら練ったものを伸して型取りして乾燥させている(らしい)。
袋または箱に数枚入って売られているものを、家で焼いて(炙って)食べる。
縁日などに出ている屋台では、焼いた(炙った)ものも売られている。
芭蕉の葉(バナナの葉)をかたどっていることから「芭蕉せんべい」の名がついたそうです。
昔はバナナを芭蕉と呼んでいたそうです。

 

 

 芭蕉堂 芭蕉せんべい の商品ページ

現在でも、関西や宮城県(仙台市)の縁日で売られているとのこと。

そして私、2010年頃だったと思いますが、東京は浅草の酉の市で発見しました。
あまりにも興奮して細かいことは覚えてませんが、味、形は同じものでした。
ただ、お値段は結構お高めで1枚300円ぐらいだったかと。記憶があいまいなのですが、200~500円の間だったのは間違いないです。
暖簾は「おばけせんべい」だったかな?

関西の縁日では「大阪銘菓 芭蕉せんべい」(おそらくこれは芭蕉堂のもの)
宮城県の縁日では「元祖 名物 芭蕉せんべい」
福島県会津若松市では「ふくれせんべい」
東京の縁日では「おばけせんべい」
というふうに呼び名は違ったりもするが、芭蕉の葉の形をしたせんべい(焼く前のものも売っている)という点では同じ。

昔の東京の下町の縁日でも「のしせんべい」という名でよく売られていたみたいで、煎餅の色も 白、赤、黄、緑、茶 など数種類あったようです。

山形にも「芭蕉せんべい」を作っていたお店があったらしいです。

福島県喜多方市の「べろせんべい」
こちらは茶色のみの小判型。芭蕉せんべいよりも小さいし色の種類もないので、同列とは言えないかもしれませんが、味は似てたのでご紹介。
後継ぎ問題だったか、作るのに手間がかかりすぎるとかの理由で製造店が減っていって、「山口佐五平商店」さんが残るのみとなってしまったが、今ではそちらも閉店(休業?)してしまった。という話をテレビでやっていたのを見た気がする。
材料に里芋(山芋だったかな?)が使われているという話をどこかで聞いた記憶もありますが、不確定要素であります。

油で揚げた「棚倉(町)銘菓 おばけせんべい」というものは今でもあります。

 

中国のえびせんべいも雰囲気は似てます。

こちらも油で揚げるタイプです。
 

 

探し求めている「鶴岡の芭蕉煎餅」については、いまだ何の情報も得られておりません。
 

記憶違いなのだろうか ><。。。