(洋画)ゲーム | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。

 

デビットフィンチャーのマイケルダグラスだけがテンパる映画です。 初めて見る場合は見事に騙されるでしょうね。

 

 

 

CRSという謎の会社が提供するゲームを提供される男の話。 膨大なお金とスタッフを使って、みごとにたった一人に向けてリアルな映画の疑似体験をさせるものと考えると腑に落ちます。

 

 

大富豪の子息である男は金融ビジネスを営んでおり、少し性格が悪い。 そんな男のもとに弟から誕生日プレゼントをもらう。それは人生で経験したこともないことを体験できるゲームの招待状です。

 

 

実際にここまで大げさでなくても、このようなサービスを扱っている会社はあるかと思います。モノ消費からコト消費に転換していってる昨今では体験型のアトラクションが増えていますから、お金を持っている人をターゲットにした劇場型のものは巻き込まれると主人公のようにゲームだと思っていてもピンチをむかえる可能性はあると思います。 

 

 

精神的に陥れて洗脳させていくのがミソですね。 はじめから殺人事件ですよ。という触れ込みではないのにもかかわらずゲームに参加していただけなのに巻き込まれるのってミステリーでは王道ですが、実際に全員が対象のためだけにに芝居を打つというのは、フラッシュモブ的な感じ? 海外だと壮大などっきりがあったりしますよね。傍から見ると楽しいです。

 

 

ただ、実際に自分が(参加する意図の有無を問わず)巻き込まれるとやっぱり嫌ですね。それが誰かのサプライズだったとしても。。。ネタバレした時にブチぎれるかもしれません。 フラッシュモブが嫌な人も一定数居るわけですから。

 

 

監督の意図は分かりませんが、最初からゲームであると断っているので、この映画はどんでん返しの映画では無いです。 強いて言えば、すごい大掛かりなカウンセリング? 父親が飛び降り自殺するところを目撃している主人公の心ののどこかに引っかかっているモヤモヤを実際に味わうことで解消するんですからね。刺激が多すぎですが、こういうショック療法もあるんですよね。ただ、あの場所で飛び降りなかったらどうするつもりだったんだろう?

 

 

 

同じような作品で「ゲームナイト」って最近の映画がありますが、こちらはゲームだと思って実際の犯罪に巻き込まれる~~けど、それも茶番だった。みたいなグルングルンするストーリー展開よりも終始シリアスに進んでいく本作のほうが観客には優しいです。「ゲームナイト」も面白いので、機会があればぜひ。