パラサイト 半地下の家族 | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

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映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。





なるほど。ツイッターでネタバレさせたい気持ちが分かる作品でした。 否、僕はしないけど。




ツイッターはタイムラインに自動的に流れてきてしまうので、自分が意図した内容が届けられる訳では無いので、そこのところは僕もSNSポリシーを考えてます。もちろん、する人が悪いって訳じゃ無いですし、その人のツイートをミュートすれば良いだけですからね。(ちょっと被害出るけど)




もちろんこの先はネタバレしてますので、観たく無い人はそっと閉じてください。










さて、この話。すごい計画を持った家族の話であって、それでいて鈍感な部分が大半であるという事。貧富の差は明らかだけど、特に大事な話では無いと思うんですね。本人たちは就職が決まったと言いながらもあの半地下に住み続けている理由はよくわかりません。匂いが気になると言われてもしながらも、引っ越すというものが選択肢に無いんです。洗剤を替える? 貧乏が染み込んでるんです。あのトイレが上の方にあるのすごいインパクトのある部屋です。



エンゲル係数が爆上がりな幸せを掴む訳ですが、あまりそこには計画性が無い。ソウルの家賃相場は分からないですが、出る気が無いですね。



それは最後の方の父親の「計画」という言葉に対しての見解が全てを言い表している気がしました。



つまりは計画しても、結局うまくは行かないって事です。「無計画」が一番なんだよと。どんなに変化の時が来ようと一切変えることが無い。それは人生訓なのかどうか知らないけど、彼らが貧困である理由の一つなのかもしれません。




そこで「無計画」だと暴露した父親がした社長殺し。これ彼を刺した時は一瞬何やってるのか?が理解できませんでした。だって自分が悪くなるだけで何も好転しない訳ですから。幽霊だと思われていたあの男が事件を起こした事で、すでにパニックになっているので、彼らが引っ越す事は確実です。幼い少年にもさらにトラウマを植え付けてますし、殺す意味が無いですよね。




これが「無計画」の成れの果てなのかと思うと、かなり衝撃的な末路ですが、もっとよくわからないのは、自分の息子がモールス信号に気づくのか?という点。「お前なら気がつく」と「計画」したのは、「無計画」でも人生は好転しないと理解したからなのでしょうか?

結果的に運良く気がつきましたが、その後の息子からの返事は父親には届いていないはずです。



そして、息子の「計画」もきっとうまくいかないという事もなんとなく示唆されています。あんな夢みたいな情景に「嘘だろ」って思っていたオチがちゃんとついていたのが親切な映画でした。