mother! (2017) 後半でネタバレ | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。

日本公開前作品です。ネタバレも括んでますので、ご注意。

 

 

 

この映画、かなり評価もわかれてまして、そしてかなり論争になっています。

 

 

 

どうやって感想を書けばいいかって、この作品ネタバレせずに書き続けるのって無理だと思いますし

 

 

 

予告を作る人、大変そうだなって他人の心配までしてしまいそうです。

 

 

 

理解できる人とできない人で評価が分かれているとも聞いていましたが、

 

 

 

あえて言うならばとある一つの視点からしか描かれていないところなども原因がありまして

 

 

 

「全く理解できないし、そんなメタファーがあったとしても、僕らは違う視点だよ」って言われてしまうのも落ちです。

 

 

 

という僕も、「その視点」を教育されてきているわけでは無いので、詳しい登場人物の流れに対しては、そんなに作り込んでいたの?とネタバレの評論を観て驚いたのですが

 

 

 

でも、「Mother」に込められる意味は僕でも分かる容易いことなので、なんでジェニファーローレンス演じる「母」があんなにも不機嫌なのか察すると、

 

 

 

「どうもすみません」って言ってしまいそうです。 日本では来年1月18日公開です。 

 

 

 

でも、あまり流行らないと思います。 基本的に僕らは監督が言う所の「ある特定の人」ではありませんから。

 

 

 

以下、ネタバレです。

 

 

 

僕が気が付いたのは、後半、いろんな人が窃盗や殺人を繰り返していくシーンででした。

 

 

 

これ、現実の箱庭なのかな? ひょっとして、motherって地球の事を言ってる? あの子供はイエス・キリスト? そういえば、キリスト教のミサの前にみんなでイエスの躰として何か食べていますよね。 それまで具現化しちゃうの? とのけぞりました。

 

 

 

だから、キリスト教信者に向けている作品と言うべきものであるので、他の宗教を信じている人にとっては、「何が面白いの?」ってなるはずです。 そう、僕もキリスト教徒じゃないですから、シンボルを語られても訳が分からないんですよ。 一切他の宗教を想定するものが出てこないのは「聖書」の物語でお腹いっぱいですからね。

 

 

 

でも、上記のように完璧にキリスト教の事について揶揄しているシーンが満載なので、キリスト教の敬虔な信者さんからもかなりクレームが出るんじゃないかとも思います。 でも、神様はずっと慈愛の精神でしたね。気持ち悪いくらいに。

 

 

 

理想的な家(地球)を作り上げていきたいにもかかわらず、変な訪問者(人間たち)が押し寄せては家中を荒らしていく。 僕らの地球も、掘り返したり、埋め立てられたりして、本当に嫌な気持ちになっているのではないのかな?と居た堪れない思いです。

 

 

 

夫はなんとなく妻に対して愛情は持っているのに、その他への慈悲の方に余念がない。 にぎやかなのは良いことじゃないか!って「ちょっと! みんなを出て行かせてよ!」って言いたくなりますよ。

 

 

 

ってことで、どっかーん!しちゃいますけどね。 神の怒りではなく、母なる大地の怒りですね。

 

 

 

そしてもう一度スタートさせるエンディング? えーーーーーー そんなのアリなんだ。って思いましたよ。

 

 

 

でも、一番やさしいのはmotherなんですね。 神様とはいえ、間違いを犯すものなんだということも考えさせてくれます。ってことで、神の無慈悲みたいなのも表現しちゃってますかね?

 

 

 

別のもの。。例えば仏教とかイスラム教徒とかの視点で描くとどうなるんでしょうね?