霧の中の風景 | Jのブログ

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映画とか、たまに好きなこと、好きなように、書いてみるつもりです。





先週金曜日の夜。久し振りに東京で映画が見れる貴重な日。渋谷で「ダブリンの時計職人」を見るか、新宿で「おとなの恋には嘘がある」を見るか…迷った挙げ句にキネカ大森で「霧の中の風景」を見ました。





テオ・アンゲロプロス監督の作品は未見だったので、これがスクリーンで観る最初で最期の機会になるかもと思って本作に決めました。夕方からあいにくの雨となったせいか、観客はそれほど多くありませんでした。




この作品は1988年にヴェネチアで銀獅子賞(監督賞)を獲っています。同年のアカデミー賞は作品賞、監督賞、主演男優賞とも「レインマン」でした。同年アカデミー賞作品は他にも馴染み深い作品が目白押しで、なんとなく映画界に勢いがあったような気がします。

因みに他の受賞作は主演女優賞「告発の行方」(ジョディ・フォスター)、助演男優賞「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(ケヴィン・クライン)、助演女優賞「偶然の旅行者」(ジーナ・デイビス)、脚色賞「危険な関係」、撮影賞「ミシシッピ―・バーニング」、主題歌賞「ワーキング・ガール」、メイクアップ賞「ビートルジュース」などです。

さらにノミネート作品には「ビッグ」(トム・ハンクス)、「愛は霧のかなたに」(シガニー・ウィーバー)、「旅立ちの時」(リバー・フェニックス)、「存在の耐えられない軽さ」(ダニエル・デイ=ルイス)、「バグダット・カフェ」(マリアンネ・ゼーゲブロヒト)、「星の王子ニューヨークへ行く」(エディ・マーフィー)、「ダイ・ハード」(ブルース・ウィリス)等も入っていました。





さて肝心の「霧の中の風景」ですが、人物の動き出しや台詞まわしから舞台劇を観ているような錯覚を覚えるシーンがあるかと思うと、いかにも映画らしい大きなスケールの画面や音響、音楽を響かせる場面もあります。



全編を通じてとても詩的でとても痛切で独特の映像美に魅せられ、とっても変わった感覚を味わいました。

テオ・アンゲロプロス監督の別の作品も観てみたいなと思いました。







おまけ (大好きだったので…)
「ワンダとダイヤと優しい奴ら」












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