詐欺が最大となるかどうか、大いに疑問のあるところだ、というのは、詐欺の定義が難しいし、産業分類の仕方で、大小の並びが変わるし、第一に世界的に詐欺に関する統計が無い、。


だが、しかし、

21世紀になっても巨大産業として成長しつつあるのは間違いない。


最近の“素敵”な例としては、

http://www.telegraph.co.uk/finance/financetopics/bernard-madoff/5687250/Bernard-Madoff-facing-150-year-sentence.html

Bernard Madoff sentenced to 150 years for 'massive' fraud

がある。

なにしろ、被害額が6兆円を超えるというのだから、立派!と言える。

そして懲役150年!というところが並じゃない。

しかも、

被害者の口座数が1300余だというのだから、1人当たりいくらだ?

オレみたいな人間は被害者の候補にも到底なりえない、ほどの金満世界の話なのだ。

で、

被害者の中には飛びきりの金持ちは含まれていない、ってんだから、なんだか浮世離れした話ではある。


それは、ともかく、詐欺が巨大産業化しつつあるのは間違いない、というネタとして持ち出したのだが、。


話は日本に帰って、

も、チット現実的な話題にしよう。


バブル経済華やかな20年ぐらい前(1980年代)までは、遥々(ハルバル)ヨーロッパから日本の金融機関を狙ってきた国際詐欺師も居まして大歓迎されました(儲かったっていう意味、、、)が、当時は詐欺師の美味しいカモは日本には、いくらでも居たので、あまり目立つ庶民被害は少なかった(比較的、ねぇ、)が。


槿花一朝の夢破れて(キンカイッチョウノユメヤブレテ=朝顔のようにはかない夢)、詐欺師たちにとっては、余りにも巨大化した集団を養うには上客の数が足りない、ってんで数を頼りの庶民に当たりを付け始めたのが、ここ10数年なのです。

これを小説にすれば色々面白い物語も出来るのでしょうが、それは今日はコッチャへ置いて。


そして、

国際的大手詐欺師たちは日本を見捨てた。

これは良いことなのか、寂しいこととして悲しむべきことなのか?

♪それがぁ、何より、証拠にはぁ~♭ 注1)

前記、Madoffさんのお客様には日本人は居ないらしい、、、、悲しい!


ともかく、日本国内の神聖なる市場は日本人が死守すべき、として勇猛果敢に我が誇り高き大和(ヤマト)民族派の国産詐欺師たちは、庶民を標的に数打て!ってんでやりだしたのが、オレオレ詐欺とか、振り込み詐欺で、大盛況となっているのです。


話はチョト頓挫(トンザ)しますが、

詐欺に限らず、犯罪者は一旦その道に染まるとナカナカ抜けられなくて、特に詐欺師たちは、“師” という肩書が魅力的なのかどうか、収入がガタ落ちになっても、その道に固執(コシツ=こだわる)し、切磋琢磨(セッサタクマ=非常に努力するという意味)するのであります。

まぁ、

その精神は見上げたものではありますが。

  (あ、あんまり見上げちゃいけないんだなぁ、、、)


現実に戻って、

前記の金融機関系ばかりじゃダメだ、ってんで、その他、家庭常備薬、健康食品、健康器具、かっては男性被害者の聖域であった結婚詐欺の仕分けを破って女性被害者まで事業拡大を画策しているのであります。

更には、外国人労働者の日本への導入のために、どうのこうのと、その手口は千差万別、手練手管の限りを尽くし、ともかく、かれらは詐欺る(サギル、乱行ランラン活用)ためには脳みそ細胞の一滴まで無駄なく使うのであります。


その結果、

哀れなのは市場規模維持のために期待される被害者たちです。

なにしろ、かってのバブルの時代のように “ニコニコ元気で金満家” の標的が激減しておりますから、その穴埋めにとロクな資産を持っていない老人たち、老人だけでもないが、が二度、三度と同じパートナーを組んで、加害者・被害者同盟をけなげにも維持してる場合もあるのです。


ま、話を聞いてみると、

「何で、そんな、バカなミエミエの詐欺に引っ掛かるの?」 ってな場合もある・


だが、しかし、

一般的に、ともかく詐欺師たちは親切丁寧にして弁舌さわやか、なのであります。

下手な芸人の話なんか聞いていられない。

まして、

役所からやってくる福祉課の人や民生委員の作り笑顔なんぞは目じゃない。

雲泥の差、何しろ敵は金ムクの阿弥陀様を拝むような気持ちでやってくるのでありますから。

口上(コウジョウ=セリフ)は、天上天下アナタガ独尊。注2)

上げ膳据え膳は言うに及ばず、痒くないところまで手がいきとどいて、竜宮の乙姫様のもてなしもかくやあらじ、ですからなぁ、、、。


ってな話を友人にしてましたら、

「みやちゃん! ぜひツアーをくんでの見学会を企画してください」 ってな申し出がありました。

そんなもん、

横で見れるなら、私も見てみたい。


まぁ、やるとしたら、服役中のその道の達人にお願いするのですなぁ。


どうも、今回も長くなったし話題がずれてきたので、また、続きを書くことにして。

ともかく、

どなたも、あなたも、詐欺には気を付けなさい、ってことだ。


で、

どう気を付ければ良いか?ってことについてはまた、、、、、




1) お玉じゃくしはカエルの子 って歌の続き、、、、

注2) 天上天下唯我独尊 お釈迦さまが生まれてすぐ三歩歩いて言ったとされる言葉。オレが子供のころ、この言葉を聞いたとき、友だちに 「オレも生まれたとき、言った、、」と言ったら、友達も、「オレも言った」 「私も、、、」 と、おらが村さでは珍しいことではなかったようだ。 その後を見ても、そんなに出来の良いのは居ないようなのであまり自慢できるような話でなない。為念。


参考

1.白昼の死角 高木彬光著 光文社文庫 

2.証券詐欺師 Gary Weiss著 集英社

ワシのHP http://www5f.biglobe.ne.jp/kingmiya/

メルアド  miyachan@mvj.biglobe.ne.jp