アオシマ ロボノイド ダイス船長版 #02 パーツ整形・工作 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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カーモデル・戦車模型を中心にバイク、艦船、飛行機、ガンプラ等々いろんなプラモデルの製作日記をゆっくり書いてます。


アオシマ 1/20 未来少年コナン ロボノイド ダイス船長版の製作記2回目です。
今回はパーツ整形や工作等、塗装前の組み立て作業の製作日記。

引っ越してからプラモ作る環境がイマイチでなかなか作る気にならないんですよね。
それに引っ張られてブログもさぼりガチに・・・
とりあえずブログを書いてテンションを上げます。

 


・工程

このキットの製作は大体いつもと同じ工程で行いました。

  1. パーツ整形&工作をしながら仮組み。
  2. 分解してエアブラシで全体を塗装。
  3. アクリル、エナメル塗料の筆塗りで細部塗装。
  4. つや有りクリアーをエアブラシで吹き、塗装を保護。
  5. 墨入れ、ウェザリング。
  6. つや消しクリアー吹き。
  7. 組み立て。

今回は最初の①の製作日記です。
塗装のしやすさを考慮しつつ説明書通りに組んでいきました。

 

・腕

まずは腕の組み立てから。


このキットの特徴の一つが肩関節等の軸に仕込む謎の金属パーツ。
いわゆる波型スプリングピンといわれるものです。
軸穴に差し込んだ後に広がろうとするので、関節をへたり難くする効果を狙っているのでしょう。
腕の方は関節が丁度良い具合の硬さになってポーズも取りやすかったですが、脚はわりとプランプランになっちゃいました。
スプリングピンを軸穴に入るギリギリまで広げてから差し込んだ方が良いのかもしれません。
そしてもう依頼主に渡しちゃったので、本当にへたり難いのかどうかは分かりません。

あとこのスプリングピン、長さ6mm、7mm、9mm、14mmと14mm以外は太さも一緒で長さは微妙な違いしかないので、取り付け箇所を間違えると面倒な事になります。

うっかり間違えるとこうなります。
9mm指定のところに7mmを使って接着してしまい、7mm指定の箇所に9mmを使うしかなくなった状態。
しっかり2mmの隙間ができますw
予備も入っていないので、つぶれないように中に真鍮線を刺しこんでから2mm分切り飛ばして使いました。
説明書の順番的に長い方から使うようになってるのも間違えやすい要因。
タミヤやバンダイのキットと違って丁寧&慎重に作らないとダメですね。


上腕はこんな構造(前腕もほぼ同じ)。
肘関節の部分がシリンダー構造になっていて、伸び縮みできます。
ポリキャップの使い方も特徴的。
他のキットだと抜き差しできるような部分に使われる事が多い気がしますが、このキットの場合は無加工だとほとんど抜き差しできません。


ちなみに、手首と足首の球体状のパーツだけ地味にABS樹脂が使われているので、ABS樹脂用の接着剤が必要です。

需要が少ないからか手に入りにくかったです。
タミヤのABS用接着剤 が品切れだったので、セメダインの接着剤を使用。
手に入るうちに買っておいた方がよいかも。



その他の注意点としては、腕(上腕、前腕)と脚(腿、脛)の内部メカのパーツの合わせがきついので、ダボを削るかダボ穴を広げるかして調整しないとしっかりハマらなくなって隙間が出来ます。
隙間が出来ると円柱が太くなるので円筒状の装甲が差し込めなくなります。
実際そうなりましたw
なので装甲の内側を削って差し込めるようにしましたよ。
そんな感じなので、内部メカも塗装して完成後に装甲を取り外して見る事が出来るようにする場合も(塗膜を傷つけないように)同じ加工が必要でしょう。

自分は色々考慮した上で装甲取り外しギミックはオミットしました(面倒くさくなっただけw)。


形が特徴的な手のパーツ。ナメック星人と同じ4本指。
手のひら部分に合わせ目が出来ますが、モールドっぽくも見えるのでそのままにしました。
手は抜き差し出来ます。

 

・脚


胴体の底に股関節を取り付けた状態。
股の関節も特徴的で、ガンプラ等他のロボキットではあり得ない構造です。
水平方向は360度回転、垂直方向には180度回転するようになっています。
可動範囲という意味では、かなり広いです。
水平方向、垂直方向が別軸で動くので、ポージングするのにコツがいりますけど。
そのぎこちなさがまた宮崎アニメのロボっぽさを表現していて、逆に良いのかもしれません。
ただ、自分が作った限りでは股関節が緩めになってしまったので、遊び過ぎると脚がプランプランになってしまうかもしれません。


脚もシリンダー構造で伸び縮みします。
原作にそんなギミックありましたっけ??
ピッコロさんも腕を自由自在に伸ばせるし、ナメック星人との繋がりを感じさせますよね。色も同じ緑だし。


脚の全パーツ。
腕の内部メカが太くなった反省を生かし、脚の内部メカはダボ穴をピンバイスで広げてから接着しました。
するとどうでしょう。今度は装甲パーツがスカスカになってズリ落ちるようになりました。特に脛部分の装甲。
ソックタッチ塗り忘れたルーズソックス状態です。
うーん、繊細だ。
塗装後も緩々だったので、最終的にはゼリー状の接着剤を内部メカに盛って調整しました。

 

・胴体


まずは胴体の座席下に配置されるエンジンの組み立て。
直列5気筒エンジンですかね。
直5エンジンといえばトラックやバス用というイメージ(あとはボルボとか?)がありますが、作業用ロボだからこのエンジンにしたのでしょうか?
宮崎監督の設定なのか、アオシマのオリジナルなのかは知りませんが、わざわざ直5にするあたりが密かなコダワリポイントですね。
加工しないと完成後は見えないし、加工してもちょっとしか見えないけど。


エンジンはこんな感じでマウントされます。
このすぐ上にシートが配置されるので、燃料タンクとかラジエーターとかはどこにあるんだろう、という疑問もわきますが、そんなのは野暮ってやつですね。


そしてそのシートと内側側面の内壁パーツ。
内側に謎の計器のモールドがあります。前面にメータが無いのでタコメーターやスピードメーターですかね。
この辺はちゃんと塗り分けすると見栄えしそうですよね。


ちなみにこの側面のパーツ、側壁を薄くしたかったからか穴が開いていて肩の軸が貫通します。
一応中にポリキャップが入っているものの、薄いからか腕を動かすと結構外れます。

エンジン&床と合体させた状態。
3本のフットペダルが付きます。



胴体前面のパーツ。


その内側にギアボックスと配管的なものを表現したパーツ、3本の操縦桿が付きます。
ギアや配管は塗り分けにくいけど、ちゃんと塗ればこれも見栄えしそうですね。
ただこのパーツもエンジンと同じで加工しないと完成後は見えません。
3本のレバーとペダルだけであの複雑な動作をさせられるんだからスゴイもんですよ。


胴体前面パーツとシート&内壁パーツを合体させたところ。
この時は見逃したんですが、操縦席内を覗き込むとギアボックスパーツの裏側が丸見えなので、プラ板で蓋をしたほうが良かったですね。
ダイス船長を乗せてしまえばあまり見えないので、まあ良いですけど。


最後に胴体背面に蓋をするとロボノイド完成。
このパーツのはめ込みはコの字型の胴体パーツを広げて差し込む方式なので、結構緊張します。特に塗装後は。

胴体側面には爪が見えちゃいます。
背面の合わせ目と側面の爪をパテ埋めして消そうとすると、操縦席やギアボックスの塗り分けがかなり大変になります。
そこまで目立つものでもないし自分は処理せずそのままにしました。


一通り組み終わったのでバラシて溶きパテで合わせ目消し。
今回合わせ目消しをしたのは関節部分のみ。少ないです。


完成後にエンジンとギアボックスが見えるようにする為に、胴体前面と背面のパーツをくり抜いてハッチを作ります。
裏側にガイドになるモールドがあるし、蓋になる部分はくり抜いたものをそのまま使うのではなく専用のパーツがついているので、それほど難しくはありません。


ファンテックのスジ彫りカーバイド0.2mm を使い、スジ彫りを深くする要領で彫り込んで行って切り取ります。
前面部分は蓋にテーパーがかかっているので、垂直ではなく斜めに掘り込みます。



ちょっと隙間が大きい&ガタついたけど、そのぐらいの方がコナンの世界観に合ってるんですよ。敢えてです!



この部分の蓋はヒンジ等もついていないただの板なので、立たせるとすぐに外れてしまいます。
なのでちょっと加工しました。
蓋の裏側にフックになるプラ板を貼り、両面にハイキューパーツのネオジム磁石(丸形 直径2.5mm×高さ1.5mm)を接着。
これでポロリもなく、取り外しも出来るようになりました。
ある程度隙間が無いと蓋を外しにくいので、敢えて隙間を大きくしたんですね。流石ですね。


背面はヒンジがついているので、穴を開けて開閉時用のパーツを付けるだけです。
エンジンのエキパイ部分がチラっと見えるようになります。

 

・フィギュア



フィギュアはパーティングラインがあるので一応処理。
素材がゴムっぽいので粗目のサンドペーパーじゃないとなかなか削れません。
若干取り切れなかった部分もあります。
ダイス船長の髭はランナーから外すとどっかに行っちゃう&塗装しにくいので外さないようにしました。
ダイス船長のパーツとドンゴロスで似ているパーツ(手とか)がありますが、ダボの形状が別になっているので安心です。
フィギュアは完璧に塗装色ごとにパーツ分割されているので、バラバラの状態で塗装する場合はマスキング不要でかなり楽です。
その代わり(軟質素材なので)塗装後に組むとき塗膜にヒビが入りやすかったり、合わせ目消しが出来ない等のデメリットがあります。
その辺が気になるなら組んでしまってから塗装した方が良いと思います。
自分は合わせ目もそこまで気にならなかったので、バラバラの状態で塗装しました。
最後に組むときに塗膜にヒビが入りましたけどw


パーツ数もそれほど多くなく、合わせ目消しやパーティングラインも少ないのでその辺は楽でした。
下処理が終わったので、この状態で塗装に入ります。
ではまた!