Kate Bush
Lionheart
1978年
ケイト・ブッシュ/ヴォーカル、コーラス、ピアノ
デル・パーマー/ベース
デヴィッド・ペイトン/ベース
スチュワート・エリオット/パーカッション、ドラムス
チャーリー・モーガン/ドラムス
ダンカン・マッケイ/キーボード、シンセサイザー
フランシス・モンクマン/キーボード
イアン・ベイムソン/ギター
パディ・ブッシュ/マンドリン、ギター、ヴォーカル
プロデュース : アンドリュー・パウエル
プロデュース・アシスト : ケイト・ブッシュ
Symphony in Blue
この頃、やたら Blue が流行ってた記憶がありやすが、これも範疇に入る… かな☆
沢田研二も Blue どうこう歌ってたよね?
😅
後のケイトしか知らん人には普通すぎるのかもやけど、もう作曲そのものやコーラスワークは完成しとる領域やから "そういう意識" で聴くと彼女の音楽に対する予習になる?
前作との差別化を諮ってか、入りのインパクトは小さいどす
In Search of Peter Pan
"ピーターパンを探して" と、一つ間違えたら「イタい」事になりそうなネタどすが、歌い方や手を変え品を変えるコーラスでジワジワと女の本心を歌うケイト★
😈
その辺りがコケティッシュと謂われる所以どすが、そんなのに振り回されとるようではケイトどころか『女の本当』には辿り着けんぞ!
Wow
2曲目とシームレスで続く曲(動画は分割されとる… )で、歌われてる内容は少し穿った感じになっとります!
サビの Wow, Wow ~ Unbelievable ! も素直に受け取るか、さもなくば後足で尻を蹴り上げられるかで印象はガラッと変わりまっする!
🤪
女心は一筋縄じゃいかんのさ★
Don't Push Your Foot on The Heartbrake
これもケイトが歌うと Don't push じゃなくて Push me に聴こえる不思議(そんなの俺だけか)★
7thコードからドミナントやディミニッシュに移行するのが彼女のパターンどすが、ここではギターリフから1970年代風(動画は1979年ぐらいかな)の激しいノリに!
😱
それが良いのか悪いのか、爺となった今でも判別できん… まぁケイトなら良いか✴️
Oh England My Lionheart
アルバムタイトルであり、本作のハイライトどす!
自身が産まれた国に対する愛や情熱を20歳(動画のはハマースミスオデオンのやから21か22歳かな?)のケイトが静かに、しかし強く歌い上げやす☆
それまで所々だったアイリッシュなアレンジ等が本曲では前面に押し出されており、兄パディも本望だしょう !!! (パディはマンドリン等で各アルバムに参加しとります)
😀
因みに Lionheart は "ライオンの心臓" じゃなくて『(ライオンのように)強い心』という意味やけど、説明は要らんかった?
Fullhouse
B♭mからDmのイントロから既に怪しい★
🤩
自身を卑下するみたいな歌詞の続きは
Remember yourself
You've got a fullhouse in your head tonight
…どうやら、ケイトは俺と同じで『自分の事を好きになりそうにない人を好きになってしまう』タイプなのかも? と思う★
憧れや尊敬から始まる愛や恋よりも、雷に打たれたような衝撃の方が強いからね!
それはまるで「手術台の上で偶然出逢ったコウモリ傘とミシン」 …違う?
In The Warm Room
オケ(後の演奏部分… もう説明は要らんか?)と歌い方は至って物静かどすが、その内容は次作【Never Forever】収録の Babooshka へと続くような "女の情念" に充ちた意欲作どす!
🤔
She'll tell you she loves you
She's waiting in that warm room
『少女と老婆』が混在したかのような精神構造に拠り立ったケイトの魂は男を試したくて堪らんようどすが、それは実父の影響なのだしょう!
やはり【Never Forever】でもモチーフとして登場しやすし、そのまた次作【The Dreaming】では遂にパパ・Dr.ブッシュ登場という形で彼女のファザコンぶりは如何なく発揮されやす✡️
Kashka from Bagdad
土台となるコード進行が前曲と似てるんでシームレス的な効果がありやす(狙ったかどうかは知らん)が、歌詞はかなり暗喩的で、聴く人によっては解釈が違ってくると思われやす★
まぁ俺は夜宴=サバトの事やろうと勝手に想像しとりますが!
😈
そしてバクダッドという事は…
なんや?
Coffee Homeground
急に1930年代風の "白黒ジャズ" みたいなアレンジで曲が展開しやすが、相変わらず歌詞は意味不明どす
😂
ヒ素だのベラドンナだのと物騒な単語を使ってケイトに仇なす輩(かなり言い寄られた伝説の持ち主やが、それは仕方なすび!)を皮肉っとるのかもやが、どうも聴いとる内にそれだけやない気がして… で、見つけた答えが◯◯◯(ここには好きな言葉を適当に入れておくれやす)
てか『紅茶の国イングランド』産まれの彼女が矢鱈とコーヒー云々する違和感と毒薬どうこう歌っとるのに邦題が コーヒーはいかが? とか、何ぬかしとるねん !?
Hummer Horror
ラストを飾る本曲はクリストファー・リー主演【ドラキュラ】で有名なハマー・フィルムへのオマージュ(子供の頃に夢中だったらしい)と恋愛に関するダブル・ミーニングとなっとるらしいが、俺は Hummer horror ♪ と連呼する時の手振りが好きでな✴️
🤭
リンゼイ・ケンプに師事したパントマイム等をステージやPVで披露するのが好きな彼女やが、なんかマイケル・ジャクソンの【スリラー】を思い出さんか?
後年【The Red Shoes】でプリンスと共演した時に、なんでか Thriller に近い印象があったような…
ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアに見出だされ… なんて言っても最近の人は「ピンク・フロイドなんか知らん!」し、彼女の雛型となるビリー・ホリデイやジョニ・ミッチェルに至っては「???」やろなぁ!
てかケイトそのものを知らんてか??
😅
じゃ、この機会に他のも聴いてみなはれ🌍️
時代や地域の誤差はあるやろうけど、絶対に「人の何かに触れる」音楽が其処にあるから!
この2ndアルバムはデビュー作【The Kick Inside】の成功を受けて『ケイト・ブッシュという上玉を更に売り出す為』に製作されたなんともアイドル然とした作品どす
(=`ェ´=)
とは言っても日本のそれとは次元が違い過ぎるがね !!!
そして、本人は2枚の出来映えに「こんなんじゃないの!」と憤り… らしいが、なんのなんの!
一つ一つ丁寧に創り上げられた仕上がりは微塵も迷いのない私は女という事実を聴く者に刻み込むような威力に充ちとりやす🪐
そう、彼女は「女である」という事実を歌っとるだけで、周囲や浅いファンが勝手に妄想しとるような姿は本当やない!
殆どのケイト・ブッシュのファンは【Never Forever】や【The Sensual World】【The Red Shoes】こそがベストやと言うやろうし、俺も異論なし✡️
でも、彼女がデビューした1978年から2年ほど精力的に敢行したプロモーションやライブでの楽しそうな姿(ハマースミスオデオン公演の最後に凄くハシャいだ可憐なケイトが拝めやすよ☆)を見ると本作の価値が何処ら辺りにあるのかが判るやろう !!!!!
どんな事にも過程ってのがある
その全てが正解なんや
間違うのは、いつも自分勝手な思い込み